野球部のみんなは私に優しい。廊下ですれ違うだけで挨拶をしてくれる。落ち込んだらすぐ相談に乗ってくれる。なぜって、そりゃ…

「お前 一応御幸の女だし。まあアイツはむかつく奴だけどお前は関係ねえしな」

そう倉持くんに言われた。
野球部のみんなが優しくしてくれるのは私が御幸一也と付き合っているからだ。だからこれは一也が築いたもの。私が築いた人間関係じゃない。でもこれも乙だと思う。少しくらい有意義に極妻の気分を味わってもいいんじゃないかってね。だって御幸一也の彼女になることは難しかったしとても苦労をしたんだから。
とにかく、御幸一也の彼女だという事は色々と特典が多いという事なのだ。


「いや〜悪い!久々のデートなのに待たせちゃって。昨日DVD見すぎちゃってさ〜まあ朝は起きてたんだけど、ベッドから出たくなくてゴロゴロしてたらもうこんな時間だもんな まじ焦った。電話くれてたよな?ゴメン!めんどくせえから居留守使ったわ」

まあ、本人が一番彼女扱いしてくれないんですけどね。


10 1
もどる
トップ