暖かな再会


急にふっと視界が明るくなった。


ハッと目を開けると私は医務室にいた。


まだ頭がぼんやりとしている。


今度はどこ……?夢?



「おや、目が覚めたかい? 」


顔だけ仕切りカーテンからヌッと現れたおばあさん。

急に出てくるもんだから思わずビクッとなってしまった。


「おやおや、驚かせてしまったね。 まだ寝てな。あたしゃ英語は苦手なんだ。マイクが来るまでゆっくりしておいき。」


何を言ってるのかわからないが、まだ寝てろってことかな……?

とりあえず大人しく布団を被り直した。





「(さっきの夢は一体何だったんだろう……)」


やけにリアルで、気持ち悪い。

私はさっきの夢が頭から離れなくて、ボーッとしながら天井を眺めていた。


『私、これからどうなっちゃうんだろう……』



思わず声に出すと、じわりと目頭が熱くなってきた。

泣いちゃダメだ。泣いたってどうしようもない。

そう思ってグッと堪えていた。






目が覚めてからもう結構時間が経った気がする。
カーテンの上から見える時計の短針は4を指していた。
空が明るいからおそらく昼の4時だろう。


落ち着いて改めて考えてみると、私は今からなにをすればいいんだろう。
カーテンの外にいたおばあちゃんはずっと忙しそうにしてるし、
勝手に出て言ってもここがどこかわからない。


「(そういえば、あのエッフェル塔男……がここまで運んでくれたのかな。)」


少しずつ昨夜のことを思い出してきた。
助けてくれたあの人たちは一体何者なんだろう。今どこにいるんだろう。


布団の中で悶々と考えていると、ドアを開ける音がした。



「YO! ばあさん! アイツは今どうなってる? 」

「ちょっと声がデカいさね! 病人がいるんだ。静かにしな! 」

「相変わらずキビシィーな!。っと、そこにいるのか?」


カーテンが揺れる。私は急いで布団の中に潜り込んだ。
なんでか緊張してきた。


「おい、マイク。いきなり開けるな。声かけてからにしろ。」



なぜか心臓がバクバクなっている。まさかあの時のエッフェル塔男?……とモジャモジャ男?


「( なんか……)」


よくわからないけど、なんとも言えない気恥ずかしさが募っていく。

そーっと目だけを布団から出すと、見覚えのある2人のおじさんの姿があった。
エッフェル塔男とパチっと目が合った。


「おー! 元気そうだな!『体調はどうだ?』


満面の笑みでベッドの側にくるエッフェル塔男。
初めはよくわからなかったけど、途中から英語で話してくれた。

私はなんだか恥ずかしくて、布団に隠れたまま応えた。


『うん……今はもう大丈夫。』


そう応えると、エッフェル塔男はうんうん頷きながら布団の上から頭を撫でてくれた。
さっきまでの気恥ずかしさの中にちょこっと暖かいものが流れ込んだような気がした。



私は、この人の大きな手がひどく気持ちよくて、しばらくずっと撫でられていた。

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