Dialogue

台詞,ss置き場です。いつかtext化したい気持ちはあります。snsにも同じようなものを上げています。
「お相手の台詞」 “<主>の台詞” (補足)


2025.08.06(Wed)

良い仲であるふたりが共に過ごしていると、ふいに視線が絡まり甘い空気が流れる。そんな雰囲気にどうしていいかわからず戸惑う🚺に…


【郭嘉:優しく抱きしめる】

怯えているようにすら見える彼女を、自らの腕に閉じこめる。

「大丈夫、何も心配する必要はないよ」

"……わたし、こういうとき、どうしたらいいのかわからなくて……"

彼女が体を固くする。震えそうな声を律する姿は、痛ましくも庇護欲をそそった。

「私の背に腕を回してごらん」

迷い子に手を差し伸べるようにそっと促すと、おずおずと指先が動く。彼女の動きは緩慢で、触れると全てがなくなるとでも思っているかのようだった。ただ静かに待つことが、不安を乗り越え行動せんとする彼女にできる唯一だろう。
長い逡巡の末、ようやくその細い指が背中に触れた。躊躇いがちなその仕草が、彼女の不安を伝えるようで胸が痛む。

「そう……いい子だね」

滑らかな髪を撫で、貴女は間違っていないのだと言の葉に滲ませる。張り詰めていた空気が僅か緩んだように感じた。

「私が教えてあげる」

耳元で囁くと、彼女の肩が小さく跳ねた。逃がさぬようにと、彼女を抱きしめる腕に優しく力をこめる。

「ひとつずつ――ゆっくりと、ね」


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