不器用な
僕
らは不器用な恋をする
ぐらぐらぐら、眩暈
孤独なライオン、ただ独り
叶わないと知りながら時間が止まってくれることを真剣に祈る
傷つけることを恐れたようにそれはぐらりと揺れたのだ
焼け付くような痛みはわたしがずっと待ち望んでいた
それはゆっくりと、そして着実に退路を崩していった。
一瞬の夢を見た
わたしなどのあずかり知らないところで、世界は確実に変動している
ぐるぐるくらくらちかちか、君が好きなんです
昔も今も、変わらず春は来ない
決して叶うことはない
お泣きなさいそしてどうか傷が癒えるといい
ただ彼を愛することだけが唯一の世界
手を伸ばしてもがく私は醜い。
あと何秒あれば君は救われた?
すき だと言った彼の顔は酷く歪んで居た
まばたきすら忘れた
嗚呼、ただただ狂うておるのです、狂うておるのです。
貴方のあの人
誰かが恋して、誰かを泣かして、誰かに愛されて
ぼくらは少し背伸びしすぎた
前には進めないけれど、後ろにももう下がれない
さよならの出来る子ども
さようならいとしいひと
不器用な僕らは不器用な恋をする
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