泣かない君へ

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再会の才 / よろずりんく

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アルカ組botログ1 >> puyo


ツイッターにて私が作っていたアルカ組botのネタ集です。
アミティ受け、魔物女神要素有り。
現在は稼動していません。


>>シグとアミティ

「あっ、あやしいほうのクルークだ!」
「アミティ、ダメ」
「えっ…?」
「あんな奴の所なんかに行かないで」
「シグ…?」

「ペアでぷよ勝負かぁ。できるかな」
「大丈夫。二人でならできる」
「うん。あたしもシグと一緒なら、できる気がする。よろしくね、あたしのパートナーさん」
「よろしく」

「じっと手の平を見つめてどうしたの?」
「この手の事を考えてた。かたくなった手、今まで何も考えてなかったけど、今では考えるほど嫌いになりそうだから」
「うーん。シグが嫌いになっても、あたしはシグの手好きだよ。大きくて、あったかいもん」
「アミティがそう言うなら、まだ好きでいられそう」

「シグ、こっちこっち!」
「アミティ、急いでどうしたの。…紫陽花?」
「そう。あのね、この前あやしいほうのクルークに教えてもらったの。ハイドレンジアって紫陽花っていう意味があるんだって。シグも使うでしょ?この綺麗な青色を見つけた時、シグにぴったりだなぁと思ったんだ」

「あたし、こわいよ。あたしの中に別のあたしがいるような気がして…」
「アミティ、大丈夫。落ち着いて。アミティはアミティ。他の誰でもない、アミティなんだ」
「シグ、お願い。ぎゅってして?」
「アミティがそうしてほしいなら」
「シグの腕の中、あったかくて安心する…」

「待ってアミティ、動かないで」
「ふぇ?」
「アミティの頭の上にムシ、いる」
「う、うん。分かった」
「そーっと、そーっと」
「…!!」
「あー、逃げちゃった。動かないでって言ったのに」
「だだだだだって、近くてびっくりしちゃったんだもん!」
「?…何が」
「…シグが!」

「こっち墓地」
「うん」
「幽霊出るかも」
「怖いの苦手?」
「怖い」
「うーん。怖い事じゃなくて、楽しい事を考えてればきっと平気だよ。あたしも協力するから!」
「(楽しい事?…アミティといると結構楽しい。アミティの事を考えよう。アミティ、アミティ…)」
「大丈夫?」
「…怖いの、克服したかも」

「チューのおもいではね、あたしの憧れなんだ。もしあたしがステキな魔導師になれたら、お祝いにプレゼントしてほしいな」
「…聞かなかったことにしていい?」
「えーっ」
「そんなに凄いアイテム、どこで見つかるか知らないし」
「じゃあ、作ろうよ」
「作る?」
「うん、あたしとシグのチューの思い出!」

「へんしんっ!ふふっ。見て見て、シグ、あたし大きくなったよ!」
「…どこが?」
「えっ、大きくなったでしょ?」
「ううん、まだまだ小さいよ」
「えー、そうかなぁ。そりゃあ、シグよりは小さいけど。…ん?(心なしか、視線の方向がおかしいような…?)」

「アミティって太陽みたい」
「太陽?」
「あったかくて、ぽかぽかして、明るく照らしてくれる太陽。アミティを見てると元気になる」
「なんか照れるよ…」
「本当のこと」
「そっか。太陽みたい、かぁ」
「何、それ?」
「太陽のしおりっていうんだ。ふふっ、あたし、すごく嬉しいよ。シグ、ありがとう!」

「アミティ、手、どうしたの」
「へっ?ど、どうして?」
「だってさっきから、何か手を気にしているようだったから」
「えへへ、実はさっきの体育の授業で少し…」
「怪我?保健室に」
「大丈夫だよ、ちょっと打っただけだし」
「ダメ、行くの。手は大事だから」
「うん。そうだねっ」
「じゃあ行こうー」

「うー、重いよーっ」
「アミティ、なにしてるの」
「先生からこの本の山を教室に運んでおいてって頼まれたんだ。シグ、お願い手伝って!」
「うん」
「わっ、シグが全部持たなくても…」
「へいき」
「でも、重くない?」
「ぜんぜん。じゃあ行くぞー」
「う、うんっ(シグって意外と力持ちなんだなぁ…)」

「あたしとムシどっちが大事なの?!」
「なに、それ」
「えへへ、りんごの世界のヒルドラってやつにあるジョートウクなんだって」
「ふーん」
「それで、どっちが大事?」
「比べられない。どっちも大事だから」

「アミティ」
「……」
「アミティ…?」
「……」
「どうして逃げるの?」
「どうして?…ううん、ねぇあたしが逆に聞いてもいいかな」
「なに」
「どうして、右目と右手も"紅く"なっているの?シグ……」

『その腕こそ、我が血を受け継ぎし証。どうだ、人々から恐れられた魔物の腕は?』
「…ダメ」
「えっ、シグ?」
「近づいちゃダメ」
「どうして?」
「多分、きっとこの硬い腕はアミティを傷つける日がくるから…」
「そんなことないよ。シグの大きい手はあたしを優しく包んでくれるもん。ほら、ね?」


>>あやクルとアミティ

「シグもクルークもあたしの大切な友達なの」
「知っている」
「でもね、あたしはキミも大切なんだよ。覚えておいてね」
「……」

「あっ、シグだ」
「(ガシッ)」
「えっ、どうしたの?」
「行くな、アミティ。私を独りにしないでくれ…」

「ムシー」
「待ってよ、シグー!…うぐっ!」
「そんなに急いで走るからだ。大丈夫か?」
「うん、だいじょうぶ。ありがとう!…ああっ、シグが遠くなっちゃうっ。じゃあ、あたしもう行くね」
「ああ。その、アミティ」
「ん、なに?」
「…いや何でもない。もう転ぶなよ」
「うんっ」

「奴と一緒になれば、お前も暗闇の底に堕ちる事になるぞ」
「キミが堕とすんだよね?」
「そうだ。もうじき、あの身体は私の物になる。全ては在るべき姿のままに、だ。」
「そうはさせないよ。あたしが絶対にさせないから」

「あやしいほうのクルーク?」
「ん…」
「もしかして、寝てる?…本持ったまま寝るなんて、本当に本が好きなんだなぁ」
「…め、がみ」
「へっ?え、え、あ、えっ」
「ん…、っ!?何故お前がここに!?」
「あの…あの、て…」
「手?」
「キミが寝ぼけてあたしの手を…」
「!!…ああ、すまない」

「キミって本当に本が好きなんだね」
「ああ」
「あたし、たくさんの文字を見ると、頭がこんがらがっちゃうんだー」
「ああ」
「今度、あたしにも読めるオススメの本を紹介してよ」
「ああ」
「……」
「ちなみに、ちゃんと聞こえているぞ」
「!!」

「力が…あふれてくる…」
「シグ?でも、いつもと違う…?!」
「あやつめ、力を暴走させたか」
「どうなっちゃうの?」
「あのままだと、自らの能力に溺れた後、呑まれるな」
「?」
「つまり、待っているのは死だ」
「…っ!」
「(そんな泣きそうな顔をされると、見捨てられぬではないか)…今回だけだぞ」

「わわっ、ペアでぷよ勝負って難しいよ〜」
「心配するな、私が合わせてやる。お前はいつも通りにやればいい」
「うん、分かった!」

「キノコ」
「ぎくっ」
「好き嫌いはよくないぞ」
「ダメ、絶対に嫌!」
「だからと言って皿の端によけなくても良いだろう。せっかくのクリームシチューの美味さが半減されてしまうではないか」
「嫌ったら嫌なの!」
「私が食わせてやろうか?ほれほれ」
「やーだー!」

(つ 『チューのおもいで』)
「私に本に閉じ込められる前の事を思い出せと言うのか!」
「もしかして、キミってチューしたこと」
「べべべべ、別に、ななななな、ないぞ!絶対に!」
「…あるんだ」
「ないと言っているだろうっ!!」

「こおりづけをやっていると肌寒くなってくるね。ちょっと冷えちゃったかも」
「(ばさっ)」
「へっ?」
「風邪をひくといけないからな。これで大丈夫か?」
「うん…、マントの中あったかい」
「そうか、なら良い」
「(でもでも、体がぴったりくっついているわけで。うう、ドキドキが止まらないよ…!)」

「キミは、あたしが好きなの?それとも、あたしの中にあるものが好きなのかな?」
「それは…。……」
「何も言えないって事は、つまりそういう事なんだよね。やっぱりあたしは、キミの気持ちには応えられないと思う」
「……」
「だから、あたし自身を好きになってよ」

「ぷよぷよフィーバーチューってタイトルコール。なぜかキミだけ言わないよね」
「私に言われても知るか」
「ポポイですら言ってたんだよ?」
「お前はこの私にも言えと?」
「うん」
「…ぷよぷよフィーバー…チュー…」
「もしかして照れてる?」
「断じてそんな事は!」
「顔赤いよ?」
「…気のせいだ!!」

「ぐー!」
「む、この生き物は…!」
「あ、カーバンクル!」
「ぐっぐぐー!」「お前、この生き物の事を知っているのか?」
「うん、アルルとよく一緒にいるよ」
「アルル…?むむ、アルルという奴は一体何者なのだ…」
「?…(もしかして、異世界から来たカーバンクルが物珍しいのかな)」

「醒めぬ夢に堕ちるがいい」
「わかった!」「…ああ。って、は?」
「あたし、今から寝るね。アコール先生にはキミのせいで起きれなくて宿題できなかったって言っておくからそれじゃあおやす」
「待て」

「好きだ」
「あたしもキミの事好きだよ」
「本当かっ!」
「当然だよ!友達だもんね」
「……」
「どうしたの?」
「いや気にするな(正直予想はしていたものの、素直に喜んでしまった自分が愚かしい!む、ならば…)愛している」
「あいらぶゆー?」
「そうだ」
「分かった、りすくま先輩の真似だ!」
「……」

「ありがとう」
「何?」
「あたしを助けてくれたよね?」
「そのようなつもりはない。思い違いをするな」
「うん、ありがと!」
「……(別に助けたかったわけじゃない。身体が勝手に動いてしまっただけだ…)」

「うーん」
「どうかしたのか?」
「最近ヘンな夢を見るの」
「夢?」
「誰かがあたしを呼んでる夢。アミティ、アミティって…。女の人の声だった気がする。あれはなんなんだろ」
「(…夢。まさか、な)」

「あいつは私が欲しかった全てを持っている。疎まれない身体、友達、仲間、大切な人、そして……団欒な毎日。ならばせめて、一つぐらいはくれても良いではないか……せめて、大切な人と一緒にいる時間だけは…」


>>シグとあやクル

「私に身体を寄越すか、女神を寄越すか。選ばせてやっても良いが?」
「…両方わたさない」
「くっくっく、ならば両方奪い取るまでだ」

「身体をよこせ」
「やだ」
「拒否しても無駄だ。必ずやその身体は我が手に戻す」
「勝負に負けた癖に」
「こ、この身体では本来の調子が出せないだけだ」
「なら、おまえは一生勝てないね」
「ぐっ」
「とっとと本の中に帰れ」
「ぐぬぬぬ…!」

「クルークを返せ」
「この身体の持ち主の事か?お前が代わりに身体を差し出すというのなら、私は喜んでこの身体を本来の持ち主に返すとしよう」
「なら…」
「ほう?実力行使といくか。良いだろう。知るがいい、我が闇を!」

「あいつを手に入れたいのだろう。私と一つになれば、それも容易いぞ?」
「欲しいものは自分でつかむからいい。おまえなんかいらない。消えろ」
「なら、私一人であいつを手に入れる事にしよう。貴様は遠くで手をこまねいているが良い」
「最初からそのつもりの癖に。そうはさせない」

「くっくっく、やはり魂は魂に惹かれるようだな」
「意味がわからない」
「お前が好いている娘だ。あの娘の前世は女神でな。遠い昔、私と関係があったのだ」
「だから?」
「お前は私の半身という運命から逃れ得ないという事だ」
「アミティはアミティ。そんなの、知らない」
「戯言を」

「…特別サービスだ。気が進まぬが、この私が特別に手を貸してやろう」
「バカ言うな。こっちが手を貸すほう。おまえは大人しく手を貸されろ」
「ふん、今回ばかりはくだらぬ問答に興じるつもりはない。いくぞ」
「うん」
「「ハイドレンジア!!」」

「私のイメージカラーは紅だ」
「??」
「そして、あかいアミティという名前!」
「…で?」
「紅と赤。ふふん!」
「なんかむかつく…」

「我が半身!今日こそお前を」
「♪」
「って聞いているのか!」
「ん、なぁに?」
「(なんだ、こいつ。いつもと様子が…?)」
「今はおまえなんかどうでもいいよ。ムシにかこまれて幸せだから」
「どうでも良いだと?」
「〜♪」
「良くない!」
「〜♪」
「いいから」
「♪」
「勝負を」
「♪」
「しろ!」
「♪」

「おい、お前も魔導師のはしくれだろう。この程度でへばっている場合か?」
「うるさい…。アミティを守るのは」
「自分だと?ふっ、どこまで持つか見物だな」
「おまえこそ…」

「くっ、このような身体でなければ…!」
「いいわけ?」
「うるさい…っ」
「図星だー」
「黙れっ!」

「アミティを見ていると時々不思議な気持ちがわいてくる…。あったかいのに苦しくて、悲しくて…アミティにさわりたくなる。おまえのせい?」
「…何故そう思う?」
「なんとなく」
「(魂にまで刻み付いた感情が女神を欲して反応しているのか…)一つ教えてやろう。…渇望、お前が抱くその感情の名だ」

「黒い…身体中がヘン…硬い…力が止まらない…。これじゃ」
「まるで人間ではない。そう、魔物のようではないか」
「…!」
「変化がそれだけで止まるという保証もあるまい。さて、お前のソレは周囲に受け入れて貰えるのかな?」
「え?」
「かつての私を辿るか、実に楽しみだ」