泣かない君へ

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再会の才 / よろずりんく

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アルカ組botログ2 >> puyo


>>三人組

「ねー、二人とも仲良くしようよー」
「無理な相談だな。私とこいつとでは奪うものと奪われるもの、対極にしかならぬのだから。最も、奪う側に立つのはこの私だがな」
「一生言ってれば。おまえには何一つゆずらない。身体も、大切な人も守るだけ」
「もう、ふたりともー!」

「私にお前達の勉強を見ろと?何故?」
「えへへ、だってー」
「テスト近いから」
「ふん。アミティはともかくとして、我が半身!この私が貴様に教える事など何もない!」
「そんなっ…シグも一緒にお願い!」
「む、無垢な瞳で私を見ても…し、仕方があるまい。そこまで言うのなら」
「単純」
「うるさいっ」

「準備はいい?いくよ、あたし達の合わせ技!ステキな」
「悪夢の」
「ムシだー」
「って、ちょっと待て。なんだ、それは」
「わわっ、ダメだよ余所見しないで!おじゃまぷよがきちゃう」
「アミティ、もう来てる」
「「!?」」

「準備はいい?いくよ、あたし達の合わせ技!ステキな」
「悪夢の」
「ムシだー」
「「「トリプルアタック!!」」」

「準備はいい?いくよ、あたし達の合わせ技!ステキな」
「悪夢の」
「ムシだー」
「「「トリプル連鎖!!」」」

「シグと仲良くしよう?」
「何度も言っているだろう。私達は一つの物を奪い合う運命にあると。どこまでいっても平行線上にあるのだ、分かるか?」
「あたしにはわからないよ」
「ふむ、そんなに言うならば」
「っ!」
「わわっ、シグ?」
「アミティにヘンなことしようとするな」
「と、つまりこういう事だ」

「うー、シグ休憩しようっ」
「もう?」
「おい、勉強を始めてからまだ10分も経っておらぬではないか」
「だってー…」
「仕方があるまい、私が直々に教えてやろう」
「本当!?」
「嘘をついてどうするのだ。あと私はクルーク程甘くはなれないから覚悟しておけ。…なんだお前達、その不満そうな顔は」

「うわぁ、あやしいクルークがおっきくなった」
「ちがう。アミティがちっちゃくなったんだ」
「本当だ。シグもだね」
「うん」
「こらこら、私を無視するな。そしてシグ、貴様、さりげなくマントを踏んで行くなっ」

「はぁ…はぁ…。がはっ…」
「シグっ」
「…アミティ?」
「シグ、血が…。どうして、どうしてこんな事をするの!?」
「自分の物を取り返しに行って何が悪い?」
「だからといって、こんな…人を傷つけるような事…!」
「お前は暗闇に閉じ込められた事がないからそのような事が言えるのだ!」
「…!」

「なんでおまえのほうが変身で小さくなってるの」
「知るか。気づいたらこうなっていたのだ」
「ちっちゃくて可愛いー!」
「うっ、うるさい!あ、こら、貴様小さいからってアミティに抱きつくな!」
「(ぎゅううっ)おまえこそアミティからはなれろー」
「何だと!?」
「ふふ、こうして見ると兄弟みたい」

「最近本ばかり読んでるね」
「あやしいほうのクルークがね、あたしでも読める本を紹介してくれて、これが結構おもしろいんだ。シグも読む?」
「……」 
「で、今日はアミティと二人の時間な筈が、何故お前も図書館に居るのかな?」
「読書に目覚めたから」
「嘘付け!」
「館内では静かにお願いするま」

「ねぇ、あやしいほうのクルーク」
「だからその呼び方は止めろと言っている」
「じゃあ、あやしいメガネ」
「止めてほしいのはそっちじゃない!それに貴様、わざとだろう!」
「まぁまぁ。でもあたし達、キミの名前知らないから呼びようがないよ」
「私の名は!」
「キミの名前は?」
「…忘れた」
「えー」

「どうして二人して傷つけあわなくちゃいけないの…!」
「アミティはやさしい。でも、こればかりは避けられない」
「そうだ。これは私とこいつの、存在を賭けた戦いなのだ。いくらお前でも、止めることなど出来まい。お前の友人の身体だって、いつまでも借りているわけにもいかぬだろう?」
「……」

「三人でケッコンしよう」
「え」
「はっ?!」
「だってあたし達ずっと一緒にいるでしょ?」
「アミティとなら良い。でも、こいつとはいやだ」
「当たり前だ、気持ち悪い!」
「そっか、残念」
「ケッコンって一緒にいれば出来るの?」
「そうみたい」
「まずお前達は結婚の意味を正しく覚える所から始めろ…」

「シグ、頂くぞその身体!」
「アミティ、おまえが…欲しいー!」
「あんなことやこんなことも楽しんでいくのだ♪」
「アミティにギリギリアウトなてんかいをしかけるのはボクのやくめなんだからね」
「…お前達、一体何をやっている」
「「ヘンタイごっこ」」
「……。待て、まさか私も入っているのか?!」

「うっ…ひっくっ…っ」
「アミティ…泣き止んで…」
「お前の泣き顔を見ていると、その、辛い…」
「あたしが…っ、泣き止んだら、二人は戦わなくてすむの…?」
「アミティ…」
「それは…」
「あたしは…、二人が戦って傷つくことのほうがつらいよ…!」

「この一撃で終わりだ」
「うん。おまえが負けてそれで終わり」
「させないよ、ばよえ〜ん!!」
「「…!?」」
「心が洗われるー」
「くっ、こんなに清々しい気分は初めてだ!感動を呼び起こす魔法か。やってくれたな。こんな状態では…」
「あっ、どこ行くの」
「ひとまず退散だ。シグ、次こそは必ず…!」

「シグがソーダでクルークがコーラ。あやしいほうのはストロベリー!」
「じゃあアミティはレモンでラヘーナがピーチだ」
「リデルはメロンでフェーリはグレープ。レムレスは抹茶かなぁ」
「ん?それは飴玉、か?」
「レムレスに貰ったんだー。色々な味があって面白いよ。キミも食べる?」
「では頂こう」

「アミティどこー」
「あいつはどこに…」
「「!!」」
「どうやら、お前もあいつを探しているようだな」
「そういうおまえこそ」
「うむ。ならこうしないか。アミティを先に見つけた方が勝ちだ。後から二人でいる所を見ても、黙って去らねばならない」
「…いいよ」
「あれ、二人で何してるの?」
「「あ」」

「……すーすー…」
「こいつ、寝てるな」
「うん、寝てる」
「無防備にも程がある」
「珍しくおまえと同感」
「…安らかな寝顔をしおって。可愛いではないか」
「? アミティはいつでもかわいいと思うけど?」
「…っ。ええい、今日はこの寝顔に免じて休戦にしてやろう!」
「あっそう」

「やるのか」
「ふん、良いだろう。いざぷよしょうb」
「け、喧嘩両成敗っ!」
ごつんっ!
「うぐっ」
「なぬっ」
「…わー!ごめん大丈夫?!」
「アミティ、なにをするー!」
「お前、自分から頭を殴っておいて大丈夫?とは何だ!」
「うう…。ごめん、ラフィーナからこうするのが一番だからって…」

(お昼から夕方にかけて、もしくは夕方から夜にかけて。この時の微妙な空もようって見ないかな?ほら、青と赤が混ざりあったような、空の色。あたしはそれを見る度に思うんだ。あの二人が空みたいに混ざりあうことが出来たらいいのになぁって)

「でね、まぐろの美形ビームがすっごくて、皆メロメロになっちゃうの!」
「…本の中で様子を見ていたが…。クルークがおかしくなったのはその為か…」
「ねえアミティも、……」
「ん?」
「アミティもビーム受けたの?」
「なっ」
「ううん。あたしは見てただけだよ?」
「…ならいいや」
「(…ほっ)」

「あっ。シグ、そっち行ったよ!」
「待て、ムシー!」
「ふっふっふ、見つけたぞシグ!今日こそ我が器になって貰う。さぁ、勝負を」
「…むし」
「ムシだけに?」
「こら、無視するなっ!」

「整理整頓が出来ない?…基本は使わない物を捨てる事だ。いつか使うかもしれない等といった考えは甘いぞ。どこに何があるかをきちんと把握しているか?無駄にしているスペースがあれば勿体ないだけだからな。それと収納方法は…」
「(…急に語りだした)」「
(すごいね。もしかして達人なのかな…)」

「嬉しいな」
「嬉しい?」
「うん」
「お前という奴はまだまだ子供だな」
「子供だもん。二人の温もりを両手いっぱいに感じられてあたしすごく幸せだよ!」
(手を繋ごう等と何を言い出すかと思えば…しかしこれ程に喜ぶとは、)
(こいつと一緒は嫌だったけど嬉しいって言うなら、)
((まあ、いいか))


>>誰かと
「アミティ、一緒にペアを組もう」
「何を言うか、こいつと組むのは私だ。貴様には譲らぬ!」
「おまえこそなにを言ってるの」
「うーん」
「ケロッ」
「あっ、ケロティ兄さんだ!よーし、あたしは兄さんと組むよ。これで人数はばっちしだね。今こそ兄妹の絆を見せる時!いざ、ぷよ勝負だ!!」
「「……」」

「やあ、アミティ」
「レムレス!」
「調べ物かい?」
「うん。あたし、シグも彼も大好きだから。二人とも幸せになる方法を見つけたくて図書館に来たんだけど…やっぱり簡単には見つからないね」
「アミティ、それは…」
「あたし、諦めたくないから。だから、自分の出来ることをしたいんだ」

「頂くぞ、その身体!!」
「えっ、それってもしかしてもしかして、あれがそれでこれがあれできゃーっ!!」
「アミティ、それはない」
「えっ」
「頼むから気分が悪くなるような想像をしないでくれ…」
「私は貴方のその言い方もどうかと思いますわよ」

「次に赤点とったら夏休みが台無しに!」
「やだ。夏休みは遊びたい」
「全く、キミ達は…」
「クルークー!あたし補習は嫌だよー!」
「勉強すれば良いじゃないか」
「やっぱりそうだよね…」
「夏休みは…アミティと一緒に遊びたい」
「シグ、一緒に勉強がんばろう。夏休み絶対にいっぱい遊ぼうね」
「うん」

「うーん…」
「そんなに唸ってどうしたんだい」
「あ、クルーク。ねぇ、メガミさんって知ってる?」
「は?」
「あやしいほうのクルークがね、メガミって呟いていたのを見たから誰なのかなぁと気になっちゃって。メガミさん、メガ・ミさん?誰だろう?」
「(本気で言っているのか、アミティ…)」

「うーん…」
「そんなに唸ってどうしたんだい」
「あ、クルーク。ねぇ、メガミさんって知ってる?」
「は?」
「あやしいほうのクルークがね、メガミって呟いていたのを見たから誰なのかなぁと気になっちゃって。メガミさん、メガ・ミさん?誰だろう?メガネの親戚?」
「(本気で言っているのか…)」

「お前、女神の生まれ変わりらしいな」
「うーん、そうみたいだね」「神を汚す華やかなる者として宣言するぜ。お前(の力)は必ず頂く!」
「えっ」
「ちょっとシェゾ、こっちに来ようか」
「アルル?一体何を?!」
「アミティに何言ってんのさ。このヘンタイー!」
「ぐわああ!!」
「…なんだったんだろ」

「前世は女神って言ったか、あいつ」
「貴様、何者だ」
「シェゾ・ウィグィィ。闇の魔導師さ」
「神を汚す華やかなる者、か」
「へぇ、古代語が分かるのか」
「あの娘に手を出せばどうなるか…」
「ふん。そんな事よりも、俺は今、お前(の持つ魔力)…が欲しいんだ!」
「…貴様、変態か?」
「ちがーう!」

「チュウ」
「どうしよう…」
「あれ、シグ…と、おに子?どうしたの」
「なんかなつかれたー。ずっとついてくるから困ってた」
「うーん。どうすれば良いかな」
「オ〜ン!」
「え?何?」
「邪魔をするのかって言ってる」
「へ、邪魔?」
「オオ〜ン!」
「ライバルはここで潰す。ぷよで勝負だー」
「えー!?」

「リデルはリデルだよ!あたしの大事な友達。ツノがあるからといって嫌ったりできないよ!」
「アミさん…。あの、その…ありがとう…」
「(ツノがあるからと言って嫌ったり出来ない、か。曇りのない笑顔に本心から出たであろう純粋な言葉。こいつは私の本来の姿を見ても笑っていられるのだろうか…)」

「シグくんは…その…自分の腕が怖くなったりしないんですか」
「怖くない」
「…そうですか。わたしは自分の頭にあるツノが怖いんです」
「アミティが言ってた。腕がヘンになっててもシグはシグだって。だからリデルも同じだと思う」
「シグくんはシグくんでわたしはわたし、かぁ。アミさんらしいな…」

「本当によかったのかい?」
「…何がだ」
「さっき見かけたアミティとシグの事さ。お前、アミティのこと、」
「言うな。あいつの笑った顔が見られれば、私はそれで良い」「でもさ、お前はシグの身体を狙ってるんだろ?結局はあいつ、泣く事になるよ」
「……」

「シグ、だーいすき!」
「うん。アミティすきー」
「……。あの二人は、どうして恥ずかしげもなく好きだとか言えるのかしら。羞恥心の欠片もないのが不思議ですわ」
「全くだね。時と場所を考えてほしいよ。見てるこっちが恥ずかしくなってくる…」

「恋占い?…アナタ、まさか先輩狙いじゃないでしょうね?」
「違うよ!」
「それならいいワ。特別に占ってアゲル。…キェェー!」
「わ、すごい迫力!」
「…アナタの恋、明るい道とは言えないワ。障害もあるし選択次第では茨ね。でも、努力を怠らなければ必ず納得のいく結果になる。だそうよ」
「……」

「アナタの恋、明るい道とは言えないワ。障害もあるし選択次第では茨ね。でも、努力を怠らなければ必ず納得のいく結果になる。そう占いで出たワ」
「……」
「これは先輩の受け売りだけど、占いは未来を知るものじゃなくて、これからどう歩むかの助け、いわゆる道しるべよ」
「うん。ありがと、フェーリ」

「アミティ、放課後つきあって」
「うん、いいよ!どこに?」
「それは…」
「(…はぁ?後で身体を貸せって?やだよ、僕は今この魔導書を読むのに忙しいんだ。アミティとシグがどうなろうと知ったこっちゃないね。え、強力な魔法を教えてやる?…仕方がないな、ちゃんと約束は守ってくれよ)」

「今日こそ身体を頂くぞ」
「うーん。今から言う事をやってくれれば考える」
「む、何をしろと?」
「この本読んで」
「(私の得意分野とはしめたぞ)良いだろう」
二時間後。
「これは中々面白い本だったぞ…って居ない?!」
「とっくのとうに居なくなってたよ」
「なぬ!?」
「お前、シグにはめられたね」

「シグ、今日こそ貴様の身体を我が手に!」
「…わっ、ヘンタイ!?」
「なぬっ!?私を変態呼ばわりするとは何奴だ!」
「あ、アルル、アミティ」
「こんにちは、シグ。で、この人…」
「ヘンタイ」
「違う!」
「えー、あやしいほうのクルークってばやっぱり、」
「だから違う…!」

「アルル!」
「アミティ、こんにちは」
「こんにちは。あれ、今日はカーバンクルいないんだね」
「カーくんなら…ええと、もう一人のクルークの所に行ってるよ」
「え、あやしいクルークの所?」
「彼、カーくんを見ていると、懐かしいんだってさ。カーくんの方もまんざらでもないみたい」
「うー…ん?」

「アナタ、消えてくれないかしら」
「どうして」
「アタシには見えるの。これからのウンメイが。レムレス先輩を巻きこむほどの大きなウンメイ。ズバリ、じゃ・ま・な・の・よ!…先輩、アタシは先輩の未来を守るワ!」
「…なんだかよくわかんないけどぷよ勝負する?」

「アミティさんシグくん。また明日」
「さようならアコール先生」
「さようならー」
「……。あの事、バレなくてよかったニャ」
「ええそうね。あの子達が真実を知るにはまだ早いわ」
「今のままでは耐えられずにつぶされるだけニャ」
「だから信じましょう。あの子達が強く歩める日を。ね、ポポイ?」

「…見つけた。キミなら楽しめそうだ」
「えっ?」
「ボクがキミに眠るその力を引き出してあげる。ね、一緒に遊ぼうよ」
「アミティにさわるなっ」
「こいつに指一本でも触れてみろ。容赦なく潰す」
「!」
「女神サマには二人のナイト付き?面白くないなぁ…。しかたがない、じゃまたねアミティちゃん?」

『やるのか』
『知るがいい、我が闇を!』
「豹変前の彼も結構なものだけど、あの彼も相当な厨二病だ!」
「ちゅう?りんごの世界の言葉?」
「そうだよ。し、静まれ俺の腕よ!…とかそういう系かな」
「…?」
「そもそもこの世界自体が大きなファンタジーなんだし、僕らの尺度では測れないと思うな…★」

「じゃーん、スイートアミティだよ!」
「何やらこっちの方からあまい香りが…。わー、おいしそうなケーキだ。あまあまいあまあまいあままあま…」
「れ、レムレス…だよね?」
「いただきまーす」
「わぁっ」
「アミティこっち」
「うんっ。シグ、助かったよ…」
「大丈夫。悪いムシは近づけさせないから」


>>定時・朝
「おはよう!あ。あやしいほうのクルークだ」
「違うよ、ボクさ」
「えっ、いつものヘンなクルーク?」
「髪の毛バクハツしてる。あいつのほうかと思った」
「うるさいな。まだ髪型セット前なんだよ!」

「シグ、起きて。朝だよ」
「うーん…」
「あー!あんな場所にムシがたくさんいるなぁ!」
「えっ、どこー…?」
「わっ、シグがムシに釣られてる!」
「どこ?」
「そんなもの、あるわけないだろう。早く起きろ」
「…おやすみ」
「待て待て待て待て!」

「おはよう」
「おはよう、シグ!」
「…zzz」
「はぁ、言っている傍からまたこいつは…!」

「おっはよー!今日も一日がんばろうね!」
「…朝から元気だな、お前は」
「それがアミティのいいところ」

「おはよう、今日も素敵な一日が始まるよ!」
「ちなみに今日は実技テストがあるからそうでもない」
「っっ!!」
「アミティ?」
「どうしよう、シグ…今日だってこと忘れてたよー!何時間目からだっけ?!」
「いきなり一時間目から」
「うう…っ」
「素敵どころか、憂鬱な一日の始まりだな」

「おはよう」
「……」
「…?おい、どうした」
「夢、見たの…。どこかのお城にいた夢」
「アミティも?」
「えっ、もしかしてシグも…?」
「お城で本にかこまれてた」
「不思議。夢の中で他に誰かいた気がするのは、シグだったのかな…。気のせい…?」
「……。夢は夢だ、早く忘れてしまえ…」

「朝だぞ!」
「…あと5分」
「…zzz」
「気持ちの良い朝だ」
「…あと10分」
「…zzz」
「…お前達、いい加減起きろーっ!!!」
「「!?!?」」

「おはよう!」
「…うーん」
「シグ、眠そうだね」
「……」
「今日も一日がんばろ!」
「……zzz」
「待て、こいつ、目を開けたまま寝てるぞ」
「えっ!?」

「おはよう。……zzz」
「って言ってるそばから寝てどうするの!」
「いつも思うのだが、目を開けながら寝るとは器用な奴だな…」
「そこ褒めるところなの?!」

「ふむ、おはよう。…ふぁ…」
「あれー、どうしたの?」
「昨夜は本を読みふけってしまって、つい夜更かしを…」
「ダメだよ!ちゃんと寝なきゃ」
「物語は最終章だったのだ。あのままだったら気になって逆に寝られなかった所だぞ…!」


>>定時・夜

「…寝よう」
「む、貴様…私の本を枕代わりに使うんじゃない!」
「だって、枕が見当たらない」
「本って枕代わりになるんだね、すごいなぁ」
「そこは感心するべき所ではないぞ!」
「…あ、あった」

「もう遅いから休もう!」
「…うん。その前にムシにおやすみ言ってくる」
「ムシにまで挨拶をしているのか、お前は…。筋金入りだな…」
「あたしも今度からあかぷよぼうに言おうかな…」

「今日はもう寝るといい。おやすみ」
「あれ、キミはまだ寝ないの?」
「私はこの本を読んでからだ」
「えー、ズルイ」
「シグの言う通りだよ!なんかズルイ!」
「ええい、煩い!ここからは大人の時間だ」

「もうこんな時間か…」
「…zzz」
「…zzz」
「む、このような場所で何もかけずに眠るとは…。おい、風邪ひくぞ…」
「…zzz」
「仕方がない、軽く布団をかけておくか…」

「もうこんな時間だー」
「夜更かしはダメなんだよ!」
「あと2ページ!あと2ページで終わるから待ってくれ!」

「布団に入る前に確認だ。歯磨きはしたか?トイレにはもう行ったか?」
「もうやったよー」
「かんぺき」
「うむ、宜しい。ではおやすみ」
「「おやすみなさーい」」

「お前達、今日はもう遅いから寝ろ」
「えー!」
「やだー」
「夜更かしはこの私が許さぬ!とっとと寝ろ!」


>>『萌え』返信

「も、え?」
「どういう意味?」
「草木が芽を出す、という意味だな」
「ズバリ、キミの言う『萌える』とは意味が違うよ」
「わっ、りんご?!もしかして、りんごの世界の言葉?」
「ボク達の世界では結構頻繁に使われている言葉かな★」

>>『可愛い』返信

「うん。アミティはかわいい」
「ああ、同感だ。何者にも、このアミティの可愛さには敵わぬ」
「えっ、かわいいってあたしに向けた言葉なの?!」
「他に誰がいると言うのだ?」
「アミティしかいない」
「うう。恥ずかしい…」


>>時事ネタ

ぷよテト
「二大パズルゲームの夢のコラボを実現したぷよぷよテトリスが、いよいよ2月6日に発売するよ!」
「テトリスって意外とむずかしい」
「……」
「あっ、そういえばクエスト参戦おめでとう!」
「……。ふふん!」

ドラマCD2
「あたし達、フィーバー組が大活躍するドラマCD第二弾が12月13日に発売!」
「マッチ売りの主人公をやったー」
「童話シリーズだね。ほかにも課外授業に行ったり等々盛りだくさんの内容だよ!」
「私は?勿論、私の出番はなしなんて事はあるまいな?」「えと、……。あると、いいね…?」
「ぬぅぅ」

1月1日
「あけましておめでとう!」
「おめでとー」
「ふむ、おめでとう」
「あ、そうだ。ねぇねぇ、初夢は何を見た?」
「おぼえてない」
「そっか…。一ふじ、二たか、三なんだっけ」
「茄子(なすび)だ。ちなみに初夢とは、一般的に1月1日から2日の夜に見る夢を指す。覚えておくといい」
「「へぇ〜」」

5月5日
「誕生日プレゼント自分が何を貰えたら嬉しいかって考えたらムシしか思いつかなかった」
「シグらしいといえばらしいね。気持ちだけで嬉しいよ」
「ううん、だから代わりに願いを一つ言って。出来るだけ叶える」
「んー。じゃあ一緒に遊ぼう」
「え?」
「あたしはシグと一緒にいられれば何でも嬉しいもん」

「誕生日だそうだな」
「うん、そうだよ。もしかしてお祝いしてくれるの?」
「…その、急だったからこんなものしか用意出来なかったが…」
「わ、綺麗なお花!ありがとう、嬉しい!…あ。ね、枯れたら勿体ないし押し花にしていい?」
「好きにしろ」
「(押し花でしおりを作って本にはさもうっと!)」

6月16日
「誕生日おめでとう!2人とも!」
「「!!」」
「これ、あたしからのプレゼントだよ」
「わー、ありがとう、アミティ。うれしい」
「(アミティからの……誕生日…プレゼント…)」
「あのね、2人とも」
「ん、なに」
「どうした」
「えへへ。えっとね…、生まれてきてくれて、ありがとう」

9月29日
「クルーク、誕生日おめでとー!!」」
「…! 覚えててくれたのか」
「当たり前だよー。そして…、じゃん!」
「なんだいそれは。押し花?」
「よく本を読んでるのを見るからしおりを作ってみた」
「あたしとシグの合作だよ!うけとってくれる?」
「二人とも…、ありがとう。大切に使わせてもらうよ!」

12月24日
「クリスマスは赤アミサンタにお任せ!ねぇ、シグ、プレゼントは何が良い?」
「うーん」「あ、ムシ以外で!」
「えー」
「そもそも冬なのにムシなんて中々見つからないよ」
「むー、残念…」
「私の欲しいものはだな!」
「何?」
「アミティ、行こう」
「えっ、あっ、シグ!?」
「ちょっと待て!!」