うえきの考察という名の妄想が超楽しい。
世界観がぼやっとしているようで、ちゃんと見えていて、やっぱりぼやっとしているからか、補完がしやすく妄想の余地もある。そういう所、好きです。
悪く言ってしまえば中途半端で、もうちょっと説明してほしかった…!と思ってしまう事も確かにたまに有りますけどね。でも好きです。
本題。
今までアノンというキャラクターの事をあまり考えてこなかったので、ここで考えてみる事にしました。
ロベルトやプラスに関しては過去にちょこっと考えていたのに、思い返してみればアノンに関してはあまり触れてこなかったな。
とりあえず描写から伺えるアノンというキャラクターを箇条書きで表してみる自分用でもあるメモ(主観込み)
他人なんかどうでも良い自己中
自分が一番大切な利己主義
だから他人の気持ちが分からない
物や思い出に執心しない
善悪が存在しない、一応悪気はないっぽい
興味がある事はとりあえず試してみる
本を読んでいる(人間界の事をそれでちょっと知っている)
Great!(すばらしい)→わざわざ横文字表記。英語を知っている(?)
誰もいない障害のない幸せな人生を目指す
自分の人生は自分で切り開く、これだけ見れば普通に格好良い行き過ぎた自己中主人公的思想
勝つ為なら努力を惜しまない
父親が認める天才
どんなに弱い相手でも驕らない、自信は無い、誉められても謙虚
父親からは当然のごとく一族の役目を継ぐ事を望まれていた(一族の目的は過去の戦争の続き、天界の支配)
しかし役目を継ぐ気はさらさらなかった
「もしボクにも君達みたいな仲間がいたら…」
振り返ってみてから改めて思うのは、アノンは自己中すぎるって事かな!(笑)
自己中という意味では、アノンとプラスは似ているんだね。ラスボスな二人。
ただしプラスは大人で社会の中にいて人間臭い弱さを持っていて、願いは世界の中心に君臨する事なのに対し、アノンは子供で世間知らずで何も躊躇しない強さを持っていて、願いはただ一人だけの世界で君臨する事。対照的だ。
この自己中と他人への鈍感っぷりは地獄人の気質からくるものなのか、アノン特有のものなのか。
まあ、多分後者だと思う。守人みたいな一部の奴以外は、きちっと天界との協定を守って平和に過ごしているようだし。ただ、あのドグラマンションがアトラクションパークになっている辺り(あれはマーガレットが買ったもの。ロベルトの話を信じるならマーガレットが手を加えたのはワープのみ)、地獄人はバイオレンスな面も持ち合わせているんじゃないかな……。それとも、あれは一般には知られていない裏の遊びとかなのかな……?どっちにしろおっかない。
とりあえず、他人への関心の薄さは自分に関心を向けて貰えなかった事への裏返しなんじゃないかな、と私は考えました。
理由として挙げられるのは第一にアノンの人生は親に決められていた。
第二にアノンの父親は子供を道具として使う事に何とも思わない。
第三に父親はマーガレットとして活動していた。
まず、アノンの人生について。子供が親の言う通りになると思ったら大間違いだと指摘されているように、父親はアノンが一族の使命を継いでいく事を望んでいて当然そうなっていくと思っていた。
それからアノンの父親はロベルト達への対応を見るに、子供を利用する事に何とも思っていない。人種が違うから差別意識が出ているだけなのかもしれない。しかし、アノンの父親はマーガレットを乗っ取り、マーガレットとして活動していた最低12年以上の長い期間がある。何が何でも空白の才を手に入れてやろうという執念が伺え、一族の使命に執着しすぎて周りが見えていなかった可能性が高いと思われる。
極めつけはマーガレットとして活動している間はどうしていた?
過去回想の後でロベルトがいつ拾われたのかは不明だが(居場所を無くした後、一人で生きていけるとは思えないので状況的に直後だと思う)、ロベルトを拾った後マーガレットはロベルトの父親として振る舞いながら、ロベルトを自分に依存させて絶対の信頼を得ていなければならなかった。それもロベルトから見れば自分勝手な願いの為に人間界へ落とし、辛い思いをする原因を作った父親に。すると実の息子であるアノンに接する機会が減っていくのは必然だ。親子としての関わり、触れ合いも少なくなるだろう。父親曰く天才らしいし、放っておいても大丈夫だと思われていた可能性もある。
つまり、私が言いたいのはアノンは父親から十分に愛情を注がれてこなかったのではないか?
って事です。
誰かから愛情を受けてこなかったアノンは、誰かに愛情を向ける事が出来なくなっていた。自分を愛するのは自分だけ、それがアノンの中で当たり前になって歪んでしまった。
『一番大切なのは自分だけ、それが生物として当たり前』
『誰一人立っていない障害のない人生が幸せの極み、平凡で誰しもが憧れる幸せ』
アノンの感覚がどこかズレているのも、そういう育ちからきているんじゃないかなってそう思うんですよ。放任されて生きてきたから、ヒトとしての当たり前の感情や感性が育たなかったんじゃないか、と。
言ってしまえば小さい子供と同じ。世界は自分中心に回っていると思っていて他人を思いやれない。複雑な感情を抱けないし理解も出来ない。父親には放っておかれ、良いように使われているようだった(半分想像でしかないけど)のにアノンは何の感情も抱いていないようだった。父親さえ障害と切り捨てておきながら、不満は「一族の役目なんかどうでも良い、子が親の言いなりになると思うのは大間違いだ」しか漏らしていない。怒りも悲しみも哀れみも喜びもない。なんていうか、無邪気すぎるんだよ、アノンは。「おばあさん死んじゃう?」とか「(『夢』を叶える為の力をなくすなんて)馬鹿だね」とか、悪意があって言っているようには見えないのがタチ悪いね。悪意がないからといって善意もない。心から生じた欲求だけで生きているのかな。
終わった後の親子の関係修繕が大変そうだ。
マーガレット(の中の人)は神と語り未来を考えるのも必要である事を理解し、未来の為に息子を止めようと植木に力を貸した。自分の問題点は植木と会った時点でもう分かっていたと思う。
終わった後、今までのツケを支払っていくんだろうね。
ただ、彼も同情の余地があるのかもしれない。きっと彼も一族の役目を言い聞かせられながら育てられてきて、それが当たり前になったんだろう。受け継がれてきた負の系譜ってやつ? あの執念は伊達じゃない。
アノンが植木みたいな仲間がいたら、と言っていたが彼も同じで、もうちょっと早くファンキーな神と話していればって感じなのかもしれない。
これは100%妄想でしかないが、マーガレットの中の人は妻と死別しているんじゃないかな。だってアノンに母親がいたらまだあんな風に酷くはならなかったと思うの(アノンに母親がいる光景を想像出来ない)。それともう一つ、神がある娘から未来の大切さを教えられたと話した時彼は鼻で笑ったが、その娘が死んだと聞かされた時は神妙なリアクションをしていた。普通に考えれば「oh…まじか…」って感じだと思うけど、そこを深読みして私は考える。あの時、彼は死別した妻を思い出していたのではないかと。
彼にも幸せな時代はあったんじゃないか。一族の使命を担いながら、妻と未来を夢見る時代があったんじゃないか。妻と死別してから彼が選んだのは過去で、神とは真逆だった。彼も大切な人を失う痛みを知っていたから神に理解を示し、だけれど自分の歩んできた道を否定出来ず相容れなかったんじゃないか、とこんな感じ。
話はアノンに戻る。
考えてみれば、大切なのは自分だけで自分以外の命なんてどうなっても良いと言い放ったアノンが、自分以外の命はどうでも良くないけど自分の命はどうなっても良かった植木に最後取られたのは感慨深い。
あの時のアノンは本当に本当に衝撃的だっただろうな。「消滅覚悟でやってみるかい?」と笑いながら「どうせもう何もできないよ」と否定している通り、自分の生き方では有り得ないと思う選択肢だったんだから。
他人を助ける所を見たロベルトが変化したように、アノンも心の中で何かが変わっていると良いなと思う。
少なくとも自分一人で叶えた夢に意味はないと、植木から教わった言葉を胸に抱いてこれからは他者と関わりを持って生きていくんだろう。
と、書きながら思ったんですが、あの親子があの後どうなったのかを真剣に考えていくと、絶望がわいてきます……。
父親の方は天界人取り込み、不法侵入、天界乗っ取り未遂の主犯だったり諸々をやらかしてるし、アノンの方はそれらに加えて実行犯(神の取り込み)とか天界の破壊とかやらかしているじゃん。これ、許される訳ないじゃん。普通に考えて地獄の監獄行きじゃないですかー。現在を生きるのに未来もくそもないじゃないですかー。やだー!
コバセン達(天界人)は神の手で助けられるのは確定しているけど、地獄人の方は助けられるのかな……? 神と地獄界の長との間に色々協定があるらしいし……。いくら天界側で犯した罪といえども、ねえ……。だって、天界人の裁判を地獄側でやっちゃう世界ですよ。
というか話ずれるけど、何故天界人は罪を犯したら天界で裁くのではなく地獄に落ちるんだろう……。メタ的に言えば天国と地獄以外に深い意味はないだろうけど。でも世界観的に考えれば、天界で裁けない理由があるんじゃないかな。例えば、天界獣が人間に手出しをすれば消滅するみたいに天界人は天界人を殺してはいけないみたいな決まりがあるとか? だから天界人は罰する事を地獄界に任せているとか? 地獄界は罰に特化しているからとか? まあ、あいいや。
私のアノ森話では、めっちゃくっちゃご都合主義が発動しています。(あるか分からないけど)法とか世論とか知るか。良いじゃないか、それでこそ二次創作だ。
一応こんな難しく考えずに無視しても良いんですが(ここまで書いておきながら正直、うえき世界で改心した人がこんな無慈悲な末路になるとは思えないし普通は考えないと思う)、最大の難問である『前科持ちのアノンがホイホイ人間界に遊びに来れるのか?』という疑問に折り合いを付ける為にああなりました。アノンは監視されているから下手な真似は出来ないという説得力を持たせる為の設定(として機能していると信じたい)
そして学校に転入して来て、色んな事を学ぶアノンの妄想が熱いです! 植木が必死に守ろうとしたものを肌で感じていくアノン。
ちなみに当初の予定では、無自覚にキリッと迫るアノンに思わず森はドキっとしてしまう。翌日、転入騒動の時に意識してしまいアノンを避けまくる森とその様子を見て戸惑う植木。
「もしかして、あいつが転入してくる事知ってたのか?」
「知る訳ないでしょ!!」
顔を真っ赤にしながら避け続ける森の様子を見て何かもやもやする植木っていう続きの構想がありました。
(書けるかどうか別として)
絶対にアノンって距離を気にしないでぐいぐい押して慌てたように離れてって言われたらきょとんと首を傾げどうして?とか素で言っちゃうキャラだよね。
無邪気アノン→戸惑う森←もやもや嫉妬無自覚植木うまー。
(これ考えてる延長で、ロベルトが転入してくるシチュエーションも妄想しました。ロベルトは人との付き合い方が不器用で最初は戸惑いながらも段々とクラスに認められていくと思う)
(逆にアノンは最初からクラスに人気者なイメージがあるんだよな。何でだろう。運動神経抜群くん。外見上、外国人に見えるから人間界の疎さ=日本の疎さで何とか誤魔化せる。雰囲気だけ見たら気さくだから上辺だけの付き合いならやっていけるイメージ。何これ酷い。だけど、そこからアノンが本物を見いだしていく妄想が熱いんですよ。あっ、あと顔のペイント?は消す方針でいこう。おまだれイケメンになる予感……)
妄想は以上です。
アノンを分析していたら、これまで以上に好きなキャラになりました。ただのラスボスじゃないね!
長いのにここまで読んでくれた方ありがとうございました。
Memo
アノンを考えてみる