Text
ワタ→→→イエ有り。
イエローがレッド以外となんて!って人は見ない事をおすすめします。
勢いだけのもの←ここ重要
レッドVSワタルが書きたかった。
途中、裏的発言がありますが描写はありません。
15禁ぐらい?
イエローが痛い目にあっているかもしれません。注意!
手の平に掬った水が零れ落ちるように、幸せはあっさりと己から逃げていく。
後に残るのはむなしさと後悔の跡だけ。
(レッドさん好きです)
(俺もイエローの事が大好きだよ。仲間だもんな)
(……そう、ですね)
何故気付けなかったんだろう。
何故気付いてやれなかったんだろう。
大切なものは失った後に気付くと人は言うけれど、全くもってその通りだと思った。
彼女が忽然と姿を消してから一ヶ月以上が経った。
毎日のように俺の元へと現れていた彼女がいなくなった。その最初の三日間は、珍しい事もあるんだなと思うだけで正直言って気にも止めていなかった。
一週間が経ったある日、心配になった俺は彼女の家を訪れたが彼女はいなかった。そこからもう一週間が経った時、ようやくおかしいと思い始めた俺は、グリーンやブルーにこの事を話した。
二人もここのところ彼女の姿を見ていないと言う。
彼女が失踪したという事に気づいてから、俺は狂ったように彼女を探し始めた。
各地をまわり、情報を集め、己自身の身体を使って捜し出す。
毎日毎日、必死な日々を送っていた。
(……レッド、焦るのも分かるが少しは落ち着け)
(俺はっ!!)
(ねぇ、アンタのその気持ちは、只仲間を思っての事かしら?それとも……、)
ブルーやグリーンに言われて初めて思ったんだ。今の俺が彼女に向けているこの感情は何なんだろうって。
仲間として?只心配だから?
違った。全部違った。
そしてようやく気付いたんだ。
己の内で燻り続ける感情。今の俺が彼女に向ける、狂おしくて激しくてどうしようもないこの感情。
これが"好き"という感情なのだと。
そして、ある日一つの知らせが俺のもとへと届く。
ブルー経由でシルバーから寄せられた情報。
それは、ワタルがイエローをスオウ島で監禁しているのではないかというものだった―――。
「これはこれは、鈍感な王子様は随分と遅い到着だな」
かつて戦いの地であったスオウ島。
そこであらかじめ俺が来る事を知っていたかのように堂々と待ち受けていた奴の姿。
真っ直ぐ、それでいて鋭利に貫く視線に気圧され、思わず後ろに一歩下がってしまう。これが、ワタル。これが、こいつが、かつて戦った四天王の頂点に立っていた男。
呑まれるな呑まれるな呑まれるな。
異様なまでにプレッシャーを感じていた俺は、焦らないように必死になって自分に言い聞かせる。
引けない。
俺は奴から引くわけにはいかないんだ。
「……イエローを、どこにやった」
「いなくなった事すら気付きもしないとは、嫌気がさして逃げ出したアイツには同情するぞ」
「イエローをどこにやったと聞いているッッ!!」
「勘違いするな。イエローは自分自身の意思で来たのだ。このワタルのもとへとな!!」
(レッドさん好きです)
……。
全く考えなかったわけではなかった。
(俺もイエローの事が大好きだよ。仲間だもんな)
脳裏に蘇るその記憶。
かつて俺が彼女に対して放った言葉。
それがどれだけ彼女を傷付けてきたのか、今の俺には理解ができる。
彼女の事を、イエローの事が好きだと自覚したからこそ彼女自身がどんな事を思ってきたのかが理解できる。
彼女は、俺の事が好きだったんだ。
俺に気付いてほしかったんだ。
だからあんな事を言ったんだよな。必死に声を搾り出して。精一杯勇気を出して。でも、俺はそんな彼女の想いを切り捨ててしまった。
何故気付かなかったんだろう。
何故気付いてやれなかったんだろう。
「そうそう、アイツの白い肌は吸い込まれていきそうな程に柔らかかったぞ」
「……お前、イエローに何をしたんだ」
「アイツを力づくで縛り付け、柔らかい肌を蹂躙し、身体の隅々まで痕をつけてやった。お前にも見せたかったぞ。俺に恐れをなしたのか泣き叫びながら助けを求めお前を求め、名を呼んだその唇を無理矢理奪ったその様を」
「貴様…ッ!!」
ハハハハハハハハハハ!!
不愉快な笑い声が洞窟内で反響を繰り返し、耳に届く度に奴への憎悪は深まっていく。
嫌がるイエローを無理矢理だって?
許さない、許さない、許さない、許さないッッ!!!
「もう、お前の知るイエローはいない。それでも尚、このワタルから奪い返したいと言うのなら、」
俺は何も言わずに腰のホルダーに手を掛けた。同じように奴も身構える。
ああ、良いぜ。もとからこのつもりで来たんだからな。
イエロー。俺は奴を倒して必ずお前を救ってみせる。
だから待っててくれ!
書きたかった事。
レッドの鈍感ぷりに嫌気がさしてワタルの元へ逃げたイエロー。
鈍感な王子様発言。
レッドVSワタル。
ワタルの口調が楽しすぎて、つい暴走。
これをレイエの所に置いて良いものか随分悩みました。
あと、当初はワタル視点を長々と書くつもりでしたが、諦めてしまいました。
以下ワタル視点で書く予定だったネタバレ。
ワタルはイエローに手を出す事は決してなく、むしろイエローを思っているからこそ手を出せなかった。
=あれはレッドを本気にさせる為の嘘。
11.9.2
//ロゴスを蹴っ飛ばせ