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ダイヤとお嬢が恋人設定。
「パール」
白金色の瞳が真っ直ぐこちらを射抜いた。純粋に見えるその瞳に堪えられなくて、俺は彼女から視線を逸らす。
「パール、私は…」
彼女は俺に何かを告げようとしていた。必死に言葉を探して、声を振り絞って、それを俺に伝える為に。でも、
「お嬢さん、それ以上は言っちゃ駄目だ。…誰も幸せにならないんだから」
「……っ」
俺は彼女の事が好きだった。でも彼女が選んだのはこの俺ではなく、唯一無二の親友だった。
…彼女が親友の恋人になった事は正直に嬉しかったし。親友の恋が成就した事も祝福した。だから、あの日から俺は自分の気持ちを抑えこんで封じてきたのだ。
それなのに、君はそんな俺の気持ちを知らずに言おうとするんだね。
「言いたい事はそれだけ?」
「………」
下を向いたまま無言でいる彼女にかける言葉など見つからない俺はその場から逃げ去るように歩きだした。しかし不意に後ろから服を掴まれる。
「待って、ください」
「お嬢さん。何回も言わせないでくれ」
「私は…、貴方の事が…」
「俺は、自分勝手な君が嫌いさ」
後ろから掴むその手を振り払うと、俺は振り返る事なくその場から去った。
君と僕の「さようなら」
(君の幸せも、あいつの幸せも)
(壊せればどんなに楽なんだろう?)
10.2.21
//君と僕の「さようなら」