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「野生のポケモンだ!」
「お嬢様、下がって」
「あ、私は……」
いつも私は助けられてばかりでした。野生のポケモンが現れると、私は二人の後ろに一歩下がり、守られているだけ。…確かに、最初に命じたのは私です。私を守らせるように、それが彼らの役目だから。だけど、どうしてでしょうか?最近は私も戦いたい。守られているだけは嫌だ。そう思うようになったのです。
野生のポケモンに襲われた時だけではありません。ジム戦の時だって、あの二人がいなければ、勝利を手にする事は出来ませんでした。
だから、私は…。
「えっ、今までのお礼をしたい!?」
「えぇ。私が貴方達に、日頃の感謝の気持ちを込めて、何かプレゼントをしたいのです」
「プレゼント〜?」
「はい。お二人は、何が欲しいですか?新しい服?そういえば旅で靴が汚れていましたよね?あぁ、でも高級レストランでディナー、いいえそれではいつもと変わりませんし、たまにはスウィートルームに招待するのも良いかもしれません…、でもでも」
何が良いのかしら。悩んでしまいますね。お金の事なら気にしないでくださいね。私の財力をもってしてみれば、二人の欲しい物を手に入れるなんて造作もない事です。さぁさ、言ってみてください。二人の欲しい物を。
どうしたのですか?二人とも黙ってしまって…。私がお礼にと言っているのですから遠慮などはしなくても良いんですよ?
「お嬢さん…」
「オイラ達、欲しい物なんかないよ」
「……え?」
「だって俺達、物とか見返りが欲しくてやっているんじゃないんだ」
「でも、私は…、二人に何かしたくて」
守られてばかりの自分だから。せめて、二人に何かしたかった。ですが、それは自分が空回りしているだけで、只の押し付けにしかならなかったという事でしょうか…。私、結局二人に何も出来ないんですね。私……、
「それは違うよ、お嬢様」
「その気持ちだけで、十分ってことさ」
「パール、ダイヤモンド…」
「どうしてもお礼をしたいのなら、物じゃなくて、言葉で伝えれば良いんじゃないか?」
「言葉で……」
今まで、私を沢山助けてくれた。
沢山守ってもらった。
色んな事を教えてもらった。
お礼をしたい。
感謝の気持ちでいっぱいだから。
それを何かの形で伝えたい。
この気持ちを伝える言葉は…、
「…ありがとう」
「「よくいえました」」
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10.7.21
//感謝の気持ちを貴方に