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「ルビー、言われた通り着てきたと」
そこには新しい僕の服をまとった彼女が照れ臭そうに体を顔を赤に染めていた。
彼女の性格と行動を考慮して動き易さと軽さを重視した僕お手製の服。
見立て通り彼女に似合う服を作れた事に、内心僕はとても満足していた。
「うん、サイズもぴったりだね」
「…ルビー、動き易い事は確かったい。でも、毎度毎度あたしの洋服まで作らなくても良かよ」
全く、君って人は。全然分かってないよね。僕達は成長期の真っ只中で身体が変わっていくのに、いつまでも同じ服を着せられるわけないだろう?君ってそういう事気にしそうにないし。
「でも、いつも寸法ば計られる身にもなってほしか…!」
「何を言ってるの?僕が計ろうとするといつも嫌がるじゃない」
「スリーサイズ教えろってしつこいやけんね!計られるのも教えるのも一緒ったいっ!」
顔を真っ赤にしながら僕にそう訴える君。でも、分かってるよ。嫌だ嫌だ言っても結局は僕にサイズを教えてくれるし、僕の作った服を文句を言いながらも着てくれる。
素直じゃない君は絶対に認めようとはしないけどね。
「…ルビー。じ、実は作って欲しい洋服があると」
先程の強気とは打って変わって、視線をずらしながら急にもじもじとし始めた彼女。
素直じゃない君が、僕に洋服を作ってほしいだって?
「へぇ、君から願い出るなんて珍しいね。なんだい?」
「〜〜…」
「え、何?聞こえない」
「〜〜っ」
真下に俯く彼女の顔の隙間から見える赤色。ボソボソと喋っている為か中々聞き取れない声。
僕はそっと彼女の口元に耳を近付けると、その答えに驚きつつ喜んで聞き入れる事にした。
「了解、フリルの可愛いスカートだね」
わざと声出して言ってみる。
すると、先程よりも羞恥に染まっていく彼女の顔。全く、君は本当に面白くて可愛らしいよ。
「……変に、思わんと?」
「なんで?」
「こぎゃんあたしがフリルなんて…」
「君だって年頃の女の子なんだから。そういうのが着たくなっても不思議じゃないと思うけど。それに…、」
「それに?」
それに昔は好んでいたものだろう?
言いかけた言葉を慌てて飲み込む。いけない、いけない。彼女にはあの日の事を覚えていないって事にしてあるんだっけ。
「なんでもないよ。それよりも今度君に似合う服を沢山作ってくるから。フリルだけじゃなくて、色々。だから着てみてほしいんだ」
「…仕方がないから着てやらん事もなか」
着たいなら着たいって言えば良いのに。素直じゃないよね。
口に出して言えば、君は怒りながら照れたりするんだろうな。そんな君も僕は大好きだけど。
only my honey
(サファイアのファッションショー、楽しみだな)
(ふぁ、ふぁっしょんしょー!?)
11.7.2
//only my honey