Text
「植木っち、植木っちー!」
「どうした?」
「何でもないよ、呼んでみただけ」
友達というものも居なかった私に、親身になってくれる人が、本当の仲間になってくれる人が出来た。その事がとてつもなく嬉しくていつも以上にはしゃぎたくなるんだ。
「ねぇ、なんで植木っちはそんなにも仲間を大事に出来るの?」
「え?」
「だって、植木っちは選考会の時、私や皆を凄く心配してくれたでしょ?その優しさはどこから来るのかなーって」
そう言うと植木っちは唸りながら悩み出した。うーんとか、えーっととか、んーとか言いながら。
何十秒かそうしていたけど、やがて答えを出したのか植木っちはにっと笑ってこう言った。
「やっぱり、前の世界で居た奴らのおかげかなぁ」
「前の世界の人?」
「そう。そいつらのおかげで、仲間の大切さを知ったんだ」
そう言う植木っちの顔はどこか誇らしげで、その人達が植木っちにとって本当に大切な人達なんだと伺い知る事が出来る。
「ねぇ、植木っち。私もいつか会ってみたい!」
「俺もいつか会わせてやりたいな」
そして二人で笑いあう。
本当に会ってみたいな。
こんなにも素晴らしい私達の仲間である植木っち。そんな植木っちの仲間ってどんな人達なんだろう?
そんな日が来る事を心の底から願った。
10.4.1
//友達の友達=友達?