SSおきば

※:性的描写あり

15.11.07

マゴ×フデオロシ ※
密かな夜の話
「…やぁ、こんばんは」

 ふらりと裏口から入ってきた影が何者かは分かっていた。来るなと言っても素直に聞かない事ぐらいはもう昔の馴染で分かりきっている。徘徊するような覚束ない足取りでひたひたと近付いてきた、その一回り小さな体は寂しさを拭うように自身を抱き締めていた。夜の闇に潰れたイロメガネから、ぽろりと板間に落ちた涙が染みを作ってはじんわりと広がっていく。居間の真ん中にぶら下がる小さな電球の微かな光は、非情にも彼女が今どんな表情をしているのかさえも教えてはくれなかった。


***


「いい? 触るよ」

 耳元でぼそりと呟いた声で薄い体が微かに震えた。背を向けて両足に挟まれるように座る彼女の脇からするすると骨張った手を滑らせ、まだまだ発展途上の胸元を撫でるように揉みくだした。産声のような小さな唸りが細かくなって落ちてゆく。その端を弾くように指先で抓るとその声は少しずつ大きさを増していった。

「相変わらず小っちゃいねぇ」
「……余計っ、お世話…ンッ」
「こら、腕を掴むんじゃないよ」

 力の籠もる手で、奥底から滾る熱いものから耐えるように掴んだ腕に拒否を示すような痛みは感じなかった。構わず壊れ物を扱うかのように両手で僅かな膨らみを包んでいると、静かに呼吸が乱れ始めているのが分かった。

「…次、どこ触って欲しいの? 言ってごらん」
「……もっと、下、ハヤクッ……」
「はいはい、分かりました」

 小さな居間の中にふわふわと浮かぶぬるま湯のような吐息に包まれながら、ほんのり汗ばんだ体と腰のスパッツの間に親指を差し込んでゆっくりと膝の辺りまでずり下げる。徐々に姿を現していく真っ白のシンプルな下着は、奥に触れると触れる度にしっとりと濡れ始めている事が分かって自然と微笑みが零れた。


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