SSおきば

※:性的描写あり

18.10.08

相方くん×おにいさん
ビッグなサイズの話
あいおにのお話は
「意図せず漏れた溜息に、傍らのその人が顔を上げた」で始まり「テーブルにメモと一緒にプリンが置いてあったから」で終わります。
#こんなお話いかがですか
https://t.co/GORvwtWYCf


 意図せず漏れた溜息に傍らのその人がそっと顔を上げた。何か言葉をかけるでもなく、ただひたすらにこちらの表情を窺っていてその一方的にぶつかる赤い視線に堪らずそっと目を逸らした。
 溜息の原因は大したものではない。特に何かあった訳でもなく、季節柄か、もしくは性格上の問題か、今日という日は一日気分が上がらず何をしても転換までには至らずに夜を迎えてしまっただけで相談するような事柄でもない。風呂でも入れば少しはごちゃごちゃに散らかった頭の中もすっきりするかも知れないと思い、その場から逃げるように風呂場へと一人向かう。頭からシャワーを浴びながら見慣れた左脇腹に残る青黒い痣を気にする事なく体を洗い、少しばかり何も考えずにいられる時間を過ごせた気がして自覚するくらいに先程よりは明るい表情を浮かべながら廊下を辿る。途中、俺も入ってくると擦れ違った相方が入れ替わるように洗面所へと向かう背中を見送りながら居間へと戻れば、テーブルの上に見慣れないものが二つ、ちょこんと置かれていた事に気付いて、特に何も考えず、首にタオルを巻いたまま視界に入ったそれを近くで確認したその直後、思わず声に出して笑ってしまったのだった。

「あっはは。何だよこれ」

 テーブルの真ん中に置かれた一枚のメモと新発売のシールが貼られた大きめのプリン。表面にはビッグ、と印字されていてその側の紙っぺらには、相方らしい綺麗な字で一言が書かれていた。

「元気の源を買ってきた、食え…だって。ふはは、変なの」


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