SSおきば
※:性的描写あり19.04.06
相方くん×おにいさん ※
還元率100%の話
「…愛情たっぷり、なんだろ?」
「は、はい…間違い、ございません…」
本来であれば今頃四人で仲良く温かい飲み物を飲みながらリビングでゆっくりと寛いでいるはずだったこの時間。しかし現状はそう甘くもなく、目の前でにやにやと怪しい笑みを浮かべている相方に寝室へと引きずり込まれた挙句、キングサイズのベットに押し倒されてしまっているのにはある自分の失態が起因している。
本日は久方振りにバトルの予定もなく、特に出かける用事もなかった為にかつて独り暮らしをしていた時は当たり前だった、少々ぐうたらした生活を再現したかのような立派な朝寝坊ぶりを果たし、気付けば目を朝日はとっくに遥か空の上の方へ昇りきっていて、存分に惰眠を貪って大きな欠伸を漏らしては久しぶりの幸福感を噛み締めていた。既に隣りに寝ていたはずの相方はさすがに起床しているらしく、空腹であった事もありパジャマのまま廊下を渡り一階へと降りれば、既に昼食の準備を始めていた相方に呆れた顔でおそようと声を掛けられた。
その後、機嫌も良かったので全員分の食後の一杯を淹れてあげようと思い湯を沸かしていた時にちょっとしたある事を思いつき、にやにやと口角を上げ普段も良く使用している戸棚の奥から個包装されたあるものを一つ取り出してはホットココアの中へ一つ投入しようとしたその時、ソファーに座っていた相方がいつの間にかキッチンへと入ってきた事に気付いた。
「オマエのはまだ出来てないぞ」
「どれも同じじゃないのか」
「ふっふふ、あとは最後のもう一手間…じゃーん!」
不思議そうな顔つきをしていた相方を他所に、俺の愛情入りと称して取り出したのはひとくちサイズのチョコレートで、甘党でもある彼の味覚に合うようにビターのものを混ぜて甘さを引き立てようと思い立ったところ、少々調子に乗ってか後から思い返すと非常にこっ恥ずかしい台詞を吐きながら、しかもウィンクまで飛ばしてしまったものだから目も当てられない。しかしこの時はとにかく機嫌が良かった事もあり、何の羞恥心もなく笑みを浮かべたものだからそんな自分を見た相方が何かを感じ取ってしまったらしく、その愛情(何度思い出しても顔が熱くなる)を真に受けた彼にあれよあれよと言うままに寝室へと連れて行かれて現在に至る。
一部始終を見ていたチビっ子達から救いの手が伸びる事も一切なく、それどころかどうも気を遣わせたのかゲームで遊んでいたはずの二人はこちらの様子を見かねてブキを手にしてはハイカラスクエアへと出かけてしまったのだった。
「…もらった分はしっかり応えないとな」
「そういう意味で言ったわけじゃないんだけど」
すっかり着ていたフクをひん剥かれて既に一糸纏わぬ姿にされてしまった体はベッドへと沈み、覆い被さるように押し倒してきた相方はどこか楽しげな雰囲気を纏っており、滑るように腰から胸元にかけてゆっくりと撫であげる手つきに高鳴る心臓の音がどくどくと頭の中に響いた。すると仰向けのまま見上げた先に見える相方の赤い瞳と視線を合わせるのが妙に照れ臭くなって顔を逸らせば、突然顔を寄せては両手で頬をぶにゅりと挟み込み、半ば力づくで再びぎろりと光る赤をぶつけられそのまま食らいつくように口付けられていた。
「んっ…ぅ、は、ぁっ」
微かな隙間から漏れる互いの熱い吐息、そして口内でぴちゃぴちゃといやらしい音を立てながら舌を絡ませているうちに顔から離れていった彼の手が自身の下半身へと滑り落ちていき、優しく、しかし根元からしっかりと握り締めてはぬくぬくと上下に扱き始め、次第に奥底から生まれだした熱に堪らず甘い声が小さく溢れ始めていた。
「ぁ、うぅっ…ば、ばか! ぐりぐり、すんなッ」
握り締めた親指の先を裏筋から亀頭にかけて撫であげるように押し付けられ、そのままむくむくと膨れ上がってゆく熱を目の間で見られている状況に思わず頬が熱くなっていくのを感じた。そしてようやく距離が置かれ小刻みに震える息を整えられたと思った直後、あろう事か頭を低く下ろした相方が既に誇張を始めた自身を口の中へと含み、器用にもじゅぽじゅぽと吸い上げながら擦り扱き始める彼の頭を押し退けようとするも力に敵うはずもなく。
「は、ぁ、ンなッ、吸うな、って…! ひ、うぅッ…わ、ぁあ!?」
沸々と集い始める熱に堪らず身を捩るも空いた片腕ががっしりと腰に回り、今にも吐き出しそうになった直前、急に締め付けから解放されたかと思えば、今度は腕を取られ伸ばした両足、その太腿の上を跨ぐように座らされ目の前には既にがっちりとそそり立つ相方の陰茎が視界に入り思わずごくりと息を呑む。
「あ、うぅっ…さ、サキ…!」
互いに籠もる声と浮かぶ熱が胸の奥で躍る鼓動を奮い立たせ、他の何者も受け付けないかのようにどくどくと響く音だけが頭の中で延々と繰り返されていた。そして自ずと恐る恐る彼の根元を握って静かに上下に扱くと次第に目の前で荒く息を吐く相方に思わず視線を落とすと、いつの間にか自身の後孔が疼き始めているのに気付いて慌てて開いていた足をきゅっと閉じた。しかし、にやりと口角を上げた彼に止められてしまうどころか、股間の下から無理矢理に潜り込ませた指先でその入り口をそっと撫でられていた。
「そこっ、やだ、やめろよ…ッ!」
「こんなにヒクヒクさせてる癖に。たまには素直になれ、今夜はとことん甘やかしてやる」
「あ、甘やかすって、何、それ…っ、ぁ、はうぅっ! や、ナカ、ほじくんなぁ…ひぁあっ!」
手は離さないままに腰を捩らせ逃げようと試みるも、引き離すどころか奥へ奥へと入り込んでゆく太い人差し指が中を掻き乱すように侵入を果たし、こつこつとその指先である一点を擦るように突かれた直後。全身を刺すようなびりびりとした刺激に次々と溢れる甘い自身の声、塞ぐ事も許されないまま一本、二本と増えていく指にただただ首を振るしか出来ず、必死に耐えようと足を引き込み相方の胸元へ落ちるように身を任せ膝を付くと、抱きついたまま流れるように彼が背をベッドへと沈ませ、その際に抜けた指と入れ替わるかのように陰茎の先を後孔に宛てられてびくりと体が震えた。
「そのまま腰を落とせ。後は俺が動く」
「な、何言って」
「…さっき、言ったばかりだろ。俺の全部、オマエにくれてやる」
「あっ…んぅ、だ、だめ…あ、ついッ…! ひ、あぁあっ!」
相方の首の後ろへ両腕を回し、既に汗まみれの身体をぴたりと密着する程に抱き合う中で見下ろした先で光る細めた赤、大きく息を吐き壁を内側から押し広げるように侵入していく彼の陰茎に、嗚咽のような喘ぎとぼやけてゆく視界がみるみるうちに理性をぼろぼろと崩していく。
「あっ、あんっ、奥ッ…そんな、早いの、だめぇっ!」
「は、ッ…く、もっと、声…聞かせて、みろッ」
「は、ひっ! ん、あぁ! さ、きッ…サキぃ!」
下からずんずんと突き上げられ何度も中を擦られながら外側へと押し上げる圧に自然と腕に力が入り、それに応えるように背に回った相方の腕ががっしりとこの身を更に引き寄せ、全てを食い尽くそうとでもいうようにがつがつと腰をぶつけてくる最中、不意にぼそりと彼の小さな声が落ちたのだった。
「…ヒナ」
「ぁ、あっ、ん、やぁあっ! な、に…っ!」
「ッ、出すぞ…!」
「へ…? あっ…ひ、うぅっ…! だ、だめっ…や、あぁあっ!」
普段では絶対に見られない相方の余裕のない表情と荒い息と共に吐き出された声、息を整える暇も与えられないままはち切れんばかりに誇張した彼の陰茎がついに奥で熱を放った瞬間、欲で満たされていく自身の奥底から全身へ流れる快感の波に悲鳴のような嬌声が部屋の中に響き、ただひたすらに一回り大きな身体を必死に掻き抱いた。そのまま肩口にぐりぐりと顔を埋め、どくどくと心臓の音だけが聴覚を支配する中、自身の陰茎からもだらりと白濁が溢れているのを他所に驚くくらいの優しい手つきで頭を撫でる相方に思わずそっと顔を見上げてみると、そこには意外な面持ちの彼がいたのだった。
「は、ぁっ…サ、キ…?」
「…たっぷり、感じてくれたか」
「何、が」
「俺の……愛、情」
先程まであれだけ自信たっぷりだった生意気な表情が、今ではすっかり照れ臭そうに視線を外しながらそう答えた彼の彼らしくない姿にすっかり自身のツボに入り、ベッドの上でけらけらと夜通し腹を抱えてはそのまま朝を迎えてしまい、次の日相方の機嫌が頗る悪かった事を後日思い出す度に再び口元が緩んでしまうのであった。
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