SSおきば
※:性的描写あり20.01.14
ヨリ×マゴ×ヨリ
一発逆転の話
ヨリマゴで「今ぎゅってしたら、どんな顔するんだろう」とかどうでしょう。
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また負けた、と一人呟いてはぼりぼりと頭を掻き回して居間に腰を下ろしふんぞり返る幼馴染はどこか元気の無いようにも見えた。こういう時は大抵、彼曰くライバルとしている店の常連客のあるボーイにこてんぱんにしてやられたのだろうと推測するも、向けられた背中を覆う薄暗さと時より零れる小さな溜息がどうも気になって仕方がない。今夜は彼が好きな料理でも拵えてやるか、と台所の腰掛けに置かれたエプロンを手にしたその時、稀にない濁った声を耳にしたような気がした。
(…あらら)
気になってそっと襖の影から中を覗くと、いつの間にやらコタツ机に突っ伏し、ひっきりなしに笑い声を流すテレビの騒がしさを他所にがっくりと肩を落としている彼がいて、どうやら今日は余程こっ酷くやられてきたようだと眉尻を下げては再び持っていたエプロンを元の場所へと戻す。そして、恐らく腹でも満たされればまた元気を取り戻すだろうと分かってはいたものの、その時ふとある考えを思いついてしまったのが運の尽きで、ほんの少しの好奇心のせいで普段は絶対にしないであろう行動を無意識に取っていたのだった。
「う、お、おおっ」
気付かれないように足音を立てずそっと背後へと歩み寄り、静かに腰を下ろしては両膝を立て彼の体を挟むようにこたつの中へと足を入れる。そして、そのままぴたりと隙間なく広い背中に上半身を預け、首元に顔を寄せながら目の前の項へ小さくリップ音を落とした。我ながら恥ずかしい事この上ないと自覚はしているものの、みるみるうちに赤く火照ってゆく幼馴染の体に愛おしさが増し、振り向く事さえままならず硬直する彼にとどめを刺すかのようにぼそりと熱の籠もった声で耳打ちをした。
「…元気になるおまじない、してあげる」
「へっ? あ、うおっ、ぉ…おま、なんちゅーえろい声…ん、ごごごっ」
わなわなと手を震わせながらようやく振り向いた幼馴染に構わず、そのまま彼の背中を包み込むように両腕で程よく鍛えられたその体をぎゅっと力いっぱいに抱き締めた。ぐりぐりと顔を擦り付け、本人の前では決して言えない、大好きな彼の匂いを存分に堪能しながら両腕を腰に回す。すると、風呂に入る前だったせいか、仄かに感じる汗の匂いでむくむくと腹の底から欲が湧き出る自身のあまりの素直さに思わず苦笑した。
「ま、マゴ…」
「なんでしょ」
「い、いや、あの、その…これ…」
普段は意地の悪い表情を浮かべて攻めてくる彼も、時には狼狽え声が出なくなる程照れてしまう時もあるのだと胸が一杯になり、そして散々体を重ねてきたにも関わらずすっかり誇張した陰茎をスパッツ越しに握り締め必死に首を振る彼の変に初な反応をするその可愛さに堪らず、こちらも既にしっかりと膨らみつつある下半身をぐいぐいと押し付けたのだった。
「んふふ、すっかり元気いっぱいじゃないの。きちんと責任は取らないとねぇ」
「えっ…あ、嘘。ま、マゴ…頼むから、そのオモチャ使うのはやめろぉー!」
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