SSおきば

※:性的描写あり

15.12.27

ハットさん×焼きイカちゃん ※
遠い未来の話
 日が落ち、外も暗くなってきた頃。
 夕飯は済ませてくると昨日のうちに聞かされていたので、久し振りに一人暮らしの時によく食べていたカップメンを食べて今夜は済ませてしまった。さっさと風呂にも入ってしまい、お気に入りのレースの下着を身につけ、随分と長く着続けているジップアップグリーンに寝巻きとして着替える。下は何も上から履かずに寝るのがいつものスタイルだった。

「あぁーだめ。も、寝よ」

 慣れない家事に手を焼き上手くいかないばかり毎日は、バトルをした後とはまた別次元の疲れを生み出して、終わろうとしている今日一日を思い返しては深い溜息が出るばかりだ。そんなくたびれた体を一刻も早く復活させるには布団に入ってしまうのが一番だと思い、まだ帰らないハットには悪いと思いつつも連絡を一つ入れるだけ入れて先に床につく事にした。
 ごめんなさい、先に寝ます。そのシンプルな一行だけのメールを送り、頭から布団を被って体を丸めながら瞳を閉じる。重みのある眠気がしっとりと意識を沈めさせ、これは何があっても朝まで目が覚めないだろう。この時はそれが事実であると全く疑わなかった。

「あっ……え…?」

 暗闇の中に溶けてから一体何時間が経過した頃だっただろう。瞬間的に体全体にひんやりとした空気が降りてきて、覆っていた布団が剥がされたのだと気付いて慌てて目を擦っては意識を覚醒させる。起き上がろうとして、しかしそれは敵わなかった。頭上に両腕を纏め上げられて、片手で枕の上に抑えつけられる。そのままぼんやりとした頭とそれに乗じて動かない体の上に見知ったインクリングが馬乗りになっているのに気付いて、とりあえずその名前を寝ぼけ眼で呼んでみる。

「ハット、ちゃ……?」
「……っ、…はぁ…く、うっ…」
「え、あ…ハットちゃん、どうし…う、あぁっ!」

 突然、空いたもう片方の手が背中に入り込んで無理矢理に強く抱き締められた。移動した手の平が後頭部までに回り、押し付けるように交わった唇と、そして貪るような舌が口内を犯しては息を乱した。

「んっ、あ、や、うっ…ふえ、ハット、ちゃ」
「………わる、い。もう、我慢、できない」
「えっ…何、聞こえ…な、あっ、やだ…あぁあ!」

 こんなに吐息が乱れている姿を見るのは初めてだったのかも知れない。いつもならばこんな我儘に求める事は一度もなかったはずなのに。
 腕は拘束したままに、下着の中に侵入していったハットの手が陰部をそっと壊れ物のように優しく触れた。肉唇を撫でるように人差し指で弾く度に痺れるような刺激が体全体へと広がっていく。

「あっ、いや、ハットちゃ…やら、あぁあっ!」
「…気持ちいいんだろ。素直になれよ、濡れてんぞ」
「うっ、んんっ、恥ずかし、んよぉ…! んぅうっ」

 強弱を付けながら愛撫を繰り返すハットの綺麗な細い指に耐え切れず、つい体を捻りながら唇を噛んだ。そこでようやく解放された腕がぱたりと布団の上に落ち、自由を得たのも束の間今度は素早くジップアップグリーンのジッパーを下げられ、顕になった豊満な胸とそれを隠すように着けられたブラジャーの上から揉みくだされ、その隙間から差し込まれた左手の指が突起を摘んでは弾いていく。

「や、だ! ん、ううっ…ふぁあっ、だ、だめぇ!」
「……もっと、もっと見たい」
「な、何、がっ…や、あぁんっ!」

 お前の、乱れた姿が。
 涙を流しながら耐える耳元で静かにこぼしたハットの甘い言葉のせいで、上からも下からも降りかかる快感の波が尚更強く流れては襲い掛かってきているような気がした。


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