SSおきば

※:性的描写あり

25.06.11

ヨリ×マゴ
見られたくないものを静かに隠す話
https://odaibako.net/gacha/242


 持っていた携帯電話の画面を咄嗟にホーム画面へ移動をしたのが悪かった。データ整理に集中していたせいで背後を通っていたことに気付かず、間の悪いことに一番彼に見られてはならない写真を開いていたものだから運が悪かった。

「なんだよ、エロ漫画でも読んでたのか」
「べ、べべべべ別にそんなんじゃないしっ」
「ははっ、隠し事下手か!」

 よく見えていなかったのか、然程気にしていない様子の彼にとりあえず胸を撫で下ろして再び元のアプリ画面を復元し、大切に保存していた写真が消えていないことを確認する。先程彼にも言った通り、決して年齢制限の掛かってしまいそうなものを隠していたわけではない。正直、見せてしまっても何も言われないとは思うのだけれど、自分がこのような写真を保存して取っておいてあるという事実を知られるのがどうもこっ恥ずかしく感じて未だに打ち明けられずにいる。

「そうじゃないなら見せてみろよ」
「うーん……いいけど、いや、でもなあ」
「一枚だけ、これならセーフ! みたいなやつでいいからよ」
「仕方ないなあ」

 想像通り情報開示を求められたので、一つのフォルダに保存されている数枚の中の一枚を画面に表示して恐る恐る寄りの目の前へとそれを向けてやると、至極不思議そうな表情を浮かべながら再び質問を問いかけられた。

「俺じゃん」
「え、うん。そうだけど」
「いつのだ、これ」
「えっと……こないだのバンカラマッチで昇格戦してた時の」

 これはつい先日、ようやくウデマエがSに上がれるかも知れないという緊迫していた時、こっそり昇格戦を観戦しに行ってこっそり撮ったバトル中の彼を撮った写真である。ようやく手に馴染み始めたジムワイパーを両手で握り、ちょうど振りかざした瞬間を捉えたベストショットである。

「…………そんだけ?」
「うん」
「何で隠したの」
「えと、それは、その……隠し撮りみたいなもんだし、あの……」
「罪悪感的な?」
「まあ、うん……そう」

 嘘は付いていない、決して。全てを話してはいないというだけで。

「……なんか、分かっちゃったかも」
「何が!?」
「えと、いや……これは俺のただの想像で、証拠もねえし確信もねえ。間違ってたらぶっちゃっけ、俺の自惚れなんだけど……お前さ、もしかして」

 これ見ながらオナニーしてるだろ。頬を仄かに赤く染めながら、耳元でぼそっと呟いた彼の熱の篭もる声に思わずどくりの心臓が唸る。そんなに顔に出てただろうかという恥ずかしさと、写真を見ただけでそんな想像をされてしまう自分にどれだけ想われているかを理解しているというような、そう思える言葉に興奮さえ覚え、そのまま画面が付いたまま手から滑り落ちる携帯電話と、すっかりその気になってしまったらしい彼の手がフクの中へと滑り込んでくる感覚に、最早抵抗する術などこの世には存在しなかった。

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