マロ返
▼2021.02.24
リアタイでも零していたんですがmoonクリアしました。以下、ネタバレ満載の話なので一応畳んでおきます。
正直、良くも悪くも物凄く自身に強い印象を刻み込んできたゲームでした。
プレイしている間常に主人公という存在は一体何なのか、モンスター(というか月の住人)を倒して回っている勇者とは一体何なのか、という疑問を抱きながら話を進めていたんですが、正直普通にゲームをクリアしてエンディングを見ただけでは全く分かりませんでした。寧ろ、え?これで終わりなの?マジ?うそでしょ?ってなったし、しかもエンディング後という概念がないのでなんかもう色々と受け入れられなかったというか、なんというか。とりあえずどういう事??って謎ばかり残っていたし、仕舞いにはゲームなんかやめてはよ寝ろというメッセージも出てくるし何!?ラブデリックは何を伝えようとしている!?と益々深まるばかりで居ても立っても居られず、色んな考察サイトを見て回りました。
一番しっくりきたなぁというのは、勇者というのはMOONというゲーム内のゲーム(序盤に主人公が遊んでいたゲーム)で「モンスターを倒しながら最後にはドラゴンを打ち倒す」というプログラムを組み込まれた存在、そしてMOON内に吸い込まれていった主人公はそのプログラム通りに勇者が進行出来るようにする為の相互関係に当たる存在で、それもまたプログラム(ゲーム内では奇盤と呼ばれてるもの)に組み込まれている事であって既に決められた未来、運命である事を示しているという事。
そして、最終的に月に辿り着いた勇者がドラゴンと月の女神、そして主人公をも倒した勇者が役目を終えて自身も倒れてしまった後、ふと現実世界で目を覚ました主人公がコンティニューをするかしないか、からが初見じゃ全く意味わからん状態だったんですが、そこから先のシーンにも意味があって、コンティニューを拒み現実世界の部屋の扉を主人公が開くと、開くはずだったのに開かなかった月の扉が同様に開き、いつの間にか集まっていたmoonの住人達がその世界から解き放たれて現実世界で自由に暮らしている、というのがエンディングまでの流れという事らしい。ははぁ、なるほどなぁ……。まぁこれも考察なので実際にそういう設定なのかは不明なんですが。
でも多分そのエンディング中にゲーム内ゲームのMOONが発売中止になりました、という写真が流れるのはそういう事なのかなぁと納得もしたりしてて、いやあでもほんと随所に深い意味を齎してるシーンがあって面白いなぁと思いました。
放置していると出てくるメッセージ(さっきのはよ寝ろってやつ)も多分そういう事で、ゲームばっかりやって閉じこもってないでお前も主人公みたいに現実の扉を開いて広い世界に出てみろっていう遠回しのメッセージなのかなぁとかなんとか。アンチRPG、アンチゲームって言われてただけあるし。ゲームを作っておきながらゲーム内でそういったメッセージを残す矛盾さがまた制作陣の凄さを感じました。いやほんとすごいゲームですよ、これ。
で調べているうちに実は没エンディングがあるという事を知って動画も拝見したんですが死ぬほど辛くてなんか夜よく眠れませんでした。八百比丘尼みたいだなぁと思ったらやっぱりそれがモチーフだったみたいです。とにかく辛い。このどこかに救いはないのかと思ってしまいますがあくまで没なので終わりかどうかも分からない部分で終わっちゃうんですよね。実際、この没エンディングに繋がるはずだったシーンとかも確かにあったんですよ。主人公が悪夢を見るシーンがあって住人達が次々と主人公に助けを請うんですが、その中で見た事がないはずのドラゴンもたすけてって言ってくるんですよね。このたすけては悲劇過ぎるループを繰り返しているドラゴン(主人公)の助けを求める声だったのかなと思うと本当につらくて泣けてしまいました。ううっ、良かったこのエンディング没で……こっち採用されてたら多分また違う意味で自分に影響のあったゲームになってたなこれ。
何はともあれ聞いていた通り、非常に良いゲームでした。ただちょっと古いゲームなので今のテンポの良いゲームに慣れてしまうと結構不便な点が多かったです。それがまたいい、という気もしますが。あとずっと勘違いしてたんですがmoonってSFCじゃなくてPSだったんですね。PSだと余計知らなかったかも、それなりに色んなゲームはしたんですが遊びつくしてはいなかったからな〜PS。
今はswitchで配信してくれてるので興味がある方は良かったらやってみて欲しいです。ただ余程辛抱強い人以外は攻略見ながら遊んだ方が気軽にプレイできるかも。普通に最初から詰みます、このゲーム。不自由なのに自由過ぎて何をどうすればいいのか分からない上にヒントが少ないゲームなので……発売当時だったら攻略本ないとクリア出来なかったと思うなぁ