2023/6/30
H×Hのssを修正を加えて再編。
保存していたデータが破損してしまったので、PCのメモ帳に残っていたものをまとめました。
生牡蠣を食べていたノブナガはそんざいしなかったのだ・・・・。
■目次
ノブナガ /
イルミ /
シャルナーク /
クロロ /
イルミ /
シャルナーク /
ヒソカ /
フェイタン /
クロロ /
シャルナーク
ノブナガ/気高いトマト
あなたのものになるくらいなら、死んだほうがまし。けばけばしい女の明瞭な拒絶に、沈黙。それからコメディ映画を観ているときのように笑いはじめた。ノブナガはその狼にも似た度胸に大きくうなずき、よその男に笑われた男は眼を赤めのうのように真っ赤にさせて女をにらみつけ、最後の最後までノブナガを見ることなく逃げ去った。女はノブナガのほうを見た。少しの度胸を持った彼女は先ほどのなりを潜め、おびえるような、あるいはこちらをうかがうような視線を送る。真っ赤に染まったくちびるがトマトソースでも食ったようだ、と思った。
(20210123)
イルミ/ショートケーキの鋭角に住む人
コーヒーを飲み、間に酒を挟みながら、ショートケーキの鋭角を切り崩す。死にたくないの。と笑って過ごしていた少女を、じわじわと滲むように殺したらどんな顔をするだろうか。指先にすこしずつ力を入れていくとじわりと顔をしかめている夢をみるのだが、どうしてか首を絞めても笑い続ける気がした。
(20210923)
シャルナーク/チケット
楽しみ。私ね、あなたと水族館いくの。楽しみにしていたの。当日の彼女はたしか向日葵が盛る頃のような色のワンピースに、白襟をつけた、明るくて朗らかなものを纏っていた。帰り際、今度はどこがいい?と聞いたとき、彼女は海色のワンピースを纏っていた。携帯の間に挟んだ次のチケットを見詰めながらなんとなく思い出した。
(20210923)
クロロ/幾何学構築法
深夜にカフカを読むべきだと言ったのは祖父だった。それを聞いた彼は、私の行動を「構築しているのは祖父で、つまりお前は祖父に支配されているんだ。なんだったらお前は祖父に成り代わろうとしている。」そこまで言い切って、私を組立てるなにかを作り替える、神様のような顔をした。
(20210923)
イルミ/おかあさん
「イルミのお母さんってさ。なんか。おかあさまっていいたくなるよね。決して、義母でお義母様とかじゃなくてッさ、ぜんぶ、角のとれた、まろやかな感じというか、和語のひらがなというか。なんだかすべて幼くなるような感じ。母も義母も、だめなのよね」そんな言い分で断られたのはちょっと予想外だった
(20210923)
シャルナーク/Voi che sapete
お前恋煩いしたんだって?と熱くやわらかい飴のような言葉で笑われて、顔が熱い。「あはは、センスのないジョーク」だなんて笑ったりしないで、好きになってしまったんだ。仕方ないじゃない、どうしようもないんだ。あなたは生きていて一生涯分からないことなんだろうけれど。
(20210923)
ヒソカ/いつのまにか同棲
浴槽に浸かりながら湯のきらめきをぼんやり眺めていると、半透明の扉の向こうで家族のものではない人の影をとらえた。「エスティー。タオル置いておくよ」「えっ、ありがとうございます?」なんで名前知ってるのか、その人が家族のものではないどころか、今はひとり暮らしをしているのを思い出して――遅れて心臓がバクバクと打ち始めた。
(20191205)
フェイタン/空気の権利を持つ人
グッピーの泳いでいる水槽をあなたは見定めるように見詰めていた。猫のようだ、思わず漏らせばあなたは空気をぱちりと切った。
(20191205)
クロロ/ドーナツの穴
私は君を許さない。そう云って死んだ女の姿を生み出して抱いた。三度達したあと慈しむ声で愛してると言われる。ドーナツになったようだった。
(20191205)
シャルナーク/海に忘れ物
鯨のように泳いでいたらいつかわたし、本当に魚になれるかしらん。ざれ言を無視して殺そうと思った。ら「昔お父様が大事にしていた冠、あの海に投げたのよね」えっ「もう10年は経つのだけど」ちょっとなにしてんの
(20191205)
VOI CHE SAPETE
Le Nozze di Figaro/ Wolfgang Amadeus MOZART
H×Hsslog
(20230630)