「いつ見ても綺麗な髪です!伸ばしてるんですか?」
トガちゃんが私の髪の毛を掬いとって言った。
「ううん、特に意味は無いんだけど…昔好きだった人がロングが好きでね」
昔のことを思い出して少し恥ずかしくなった。
コンプレスが「へぇ、その話気になるね」と食いつき、弔くんはスピナーとゲームに夢中で、スピナーは私の髪をポカンと見つめ、弔くんに集中しろと怒られてる。
みんなに注目されたのがなんだか恥ずかしくて、ゴムで一括りに縛った。
グイッと後ろに引っ張られた髪の束。
犯人は荼毘で、耳元でザクりと音がしたかと思えば急に軽くなる頭。
トガちゃんやスピナー、弔くんまでこちらを見て固まる。
荼毘の手元を見れば、大きなハサミとゴムで括られた髪の束。
「その方が似合ってるぜ。俺好みだ」
椅子に座って固まる私を見下ろしてニッコリと笑った。
「荼毘くん!!何してるんですか!!」
トガちゃんの大きな声に耳を塞ぐ荼毘。
「うるせぇな。燃やした方が良かったか?チリチリにされるよりマシだろ」
そう言って部屋を出ていった。
コンプレスが心配そうに私を覗き込んだ。
「大じょー…ぶじゃねぇな……あーぁ、妬いちゃってまぁ」
そう言って真っ赤な私の肩をポンポンと叩いた。