来てくれるか?

「一緒に死んでよ」

そういう私に彼はバカにしたように笑った。

「…そうだな。俺のやりたいことが終わった後な。そうしたら俺のことはどうにでもしてくれ」

そう言って私の顎をすくい上げた。
真っ直ぐに私を見つめる青色が綺麗で吸い込まれそうになる。

「それまでお前は俺のために生きろ。死ぬ気で俺にしがみつけ」

そう言ってくれたのに、目の前には蒼炎に包まれたまっ黒焦げな彼の姿。
目の前しか見えていない彼が大きな口で笑う。
彼を呼ぶ私の声は、火力を増した炎に飲まれて彼には届かない。
何度も彼の名前を呼ぶ。

一度も呼んだことの無い、ずっと呼びたかった名前を呼ぶ。

「……燈矢っ!」

ピクリと反応した彼が、私を見据えた。

「……来てくれるか……?」

初めて彼が私に問う。
迷わずその手を掴むと蒼炎の中に飛び込んだ。

「綺麗だな」

真っ青に燃える中、彼が私を見て微笑んだ。