チュッー
「っねぇ、だめだってば…」
「なんで。一回したら何回でも一緒だろ?」
そう言いながらもまたしようとしてくる彼を押し返した。
「…わかった」
昨日はそういったはずなのに、今日も彼は私にキスをする。
唯一違うことと言えば唇じゃないことだけ。
ほっぺにおでこに鼻先に…今度は手の甲、指先、そのまま手のひらに口付けた彼と目が合った。
ニヤリと笑った瞳から目を逸らすと、名残惜しそうに離れた手。
ソファに座る私の足元に跪いた彼が、足首を手に取った。
ルブタンの赤が目について、彼のキスがくるぶしに落ちる。
ゾクゾクと足先から全身に痺れて、短く息を吐いて彼を見た。
「なぁ、そろそろちゃんとして欲しくなったろ?」
熱を持った瞳が揺れる。