Happy birthday!

「どうせなら、このまま繋がったままで誕生日を迎えようか」

そう言われたはずなのに、気付けば意識を失うように眠ってしまっていた。
誕生日だからなのか、いつもよりも少しだけ強引なセックス。
もう大丈夫だと体をまさぐる彼の手を抑えれば、ニッコリと笑った彼がまだだと私の両手を包み込んだ。

下腹部に残る鈍い痛みと、疲労感から来る睡魔がなんだか気持ちが良い。
眠っているはずなのに、やけに周りの音が鼓膜に響いている。
隣に感じる彼の体温と、シーツが擦れる音。
彼はまだ起きているんだと、頭のどこかで分かっていながら意識は夢の中。
なんて不思議な感覚なんだろう。

「誕生日おめでとう」

ポツリポツリと、彼が言葉を零す。

「いつもありがとうね。君のおかげでおじさん毎日幸せだよ」

顔にかかる前髪をかき分ける指先が気持ちよくて、段々と意識が途切れていく。
覗いた耳朶に可愛らしいリップ音と共にキスが落ちる。

「君と俺にとって、良い1年になりますように、」