3回目はあれからしばらく経った頃だった。
少人数の小さかった連合は、多くの仲間とスポンサーが付き大きくなっていった。
金脈も掴んだし、懐もかなり暖かくなった。
ロン毛を使って、彼女がいる学校を調べてもらった。
着崩した制服のワッペンに、スカートの柄、都内では割と有名な学校の生徒だった。
いつもの服なんかじゃなく、ちゃんとしたスーツに腕を通せば彼女の学校まで足を運んだ。
スマホを弄りながら門の前で待っていれば、楽しそうに笑う彼女の声が聞こえた。
懐かしい声に、彼女の笑った顔が想像できる。
顔を上げて声のする方を見上げれば、相変わらずの彼女の姿。
驚くだろうか…それとも引いてしまうだろうか…。
こちらに気づいた彼女と目が合った。
嬉しそうに笑ったあの子が手を振ってこちらに向かってきた。
「久しぶり!こんな所で何してるの?待ち人?」
「まぁね」
「この学校の子?彼女?呼んでこようか?」
相変わらず落ち着きがない質問攻めに、笑みがこぼれる。
「残念ながらまだ彼女じゃないんだわ。コーヒーと大盛りの中華をご馳走になったことがあってね、そのお礼にデートのお誘いに来たんだ」
そう言えばびっくりしたような、でも嬉しそうにくしゃりと笑った顔。
「ッ!!きっとその子喜ぶと思う!」
「お!ホントに?じゃぁ……デートでも行きませんか?お嬢さん」
「モチ!」
そう言って飛びつく彼女を抱きしめた。
「え?まじかよ」
「うん、ガチ。あれー?言わなかったっけ?お兄さんめっちゃタイプなんだって」
「なにそれ、照れるって」
「へへへ、めっちゃ好き」
「あー…俺も好きだわ」
柄にもなく照れてしまった。