「よ!今日も可愛いね」
コンプレスさんの茶化したような挨拶に、自然と笑顔になってしまう。
いつもと同じようにフリスクを差し出された。
テープを貼り付けて渡せば、ありがとうと受け取った。
「あの…荼毘さんって…」
「あー、忙しいんじゃない?俺よく知らないけど」
そう言われてしまい、明らかに凹んでしまった。
「なになに、なんかあったの?」
興味津々で聞いてくる彼に少し引いたが、こんな話できるのは彼しか居ないのだからと話し始めた。
適当な相槌と共に最後まで聞き終わると、器用に仮面の隙間からフリスクを2、3粒口に放り込んだ。
「んー、おじさんよくわかんないけどさ。いいんじゃない?このぐらいの距離感で」
彼のストレートな意見に、ショックを受けてしまった。
「俺たちがどんな奴らか知らないでしょ?答えるつもりも無いけどさ、知らない方がいいことってあるよ。適度な関係で良いんじゃないかな」
今にも泣き出しそうな私の頭に手を置いて、優しく撫でた。
確かに彼の言う通りだと納得してしまったと同時に、彼から「ここから先は来るな」と言われているようにも感じた。
それでもそんな言い方を選んだ彼はやっぱり優しい人なんだと実感した。
今の立ち位置が彼らにとってちょうどいいものであるなら、私はそれに従おうと思ったのだ。