【爆豪勝己】
「おい」
後ろから声をかけられ振り向けば爆豪。
首を傾げれば着いてこいと腕を掴まれた。
どうせみんなと話せないし、筆談なんかつまんない。
早く部屋に戻ってふて寝でもしようかと思ってたのに、連れてこられたのは爆豪の部屋だった。
一瞬、緊張感が走った。
私がかまって欲しい時はどっか行っちゃうくせに、私が凹んでる時に限って相手するなんて意地悪すぎる。
不貞腐る私を見て頬ずえついて、こちらをじっと見ているだけの爆豪。
ギロリと睨めば鼻で笑われた。
「今日は静かだなぁ?」
悔しくて視界がぼやけるからうつ向けば影ができた。
見上げると爆豪の顔がすぐ近くまであって、そのままキスされた。
ビックリして咄嗟に押し返すけど力で敵うわけなくて、後頭部に回された手にグッと力が入るとキスも深くなった。
上手く息できないのに辞めてくれないし、逃げても爆豪の舌が絡んでくる。
やっと唇が離れたと同時に、思い切り空気を吸い込んだ。
「てめぇはいつもうるせーんだよ。こんな時じゃねぇとキス出来ねぇだろ」
意地悪な顔で言うから不意打ちでキスし返した。
「ってめぇ!これだけで終わると思うなよ」
꙳ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ꙳
【荼毘】
「なぁお前アホなのか?」
何度目かの個性事故に流石の荼毘も呆れてた。
いつもならニヤニヤしながら変なこと企んで来るはずなのに、今日は違かった。
「声が出ねぇお前とヤッてもつまんねぇだろ。お前の嫌がる声が好きなんだよ、俺は」
サラリと凄いことを言ったな、そうツッコミたいけど声は出ない。
荼毘は自分の座ってるソファに私を手招きで呼べば、座れと指さした。
座った私のスカートをチラリと捲れば鼻で笑うから頭を叩けば、イテッと言い膝の上に頭を乗せてきた。
「お前が静かなら寝るしかねーだろ」
しばらく言われた通りに膝枕をしていたけど、今度はこちらが暇になる。
荼毘の髪の毛を触ってみたり、掴んだり、引っ張ってみたり。
反応が無くてつまんないからピアスに触れてみた。
微かに反応があったけどそれ以上はなし。
まじまじと荼毘の顔を覗き込めば綺麗な顔立ちをしている。
火傷がなかったらな…そう思ったけど、無かったら荼毘じゃないんだと、皮膚に指を滑らせればパチッと目を開けた。
「触りすぎ、寝れねぇ」
少し不機嫌そうに起き上がると手を引かれた。
ベッドに一緒に横になれば抱き枕のように足を絡めた。
「たまには一緒に寝ようぜ、何もしねぇから」
そう言うから大人しく目を閉じた。
「あ、言い忘れてた。起きて声治ってたら仲良ししような」