卒業式が終わり、証書と花束を抱えながら歩く。
見上げれば満開の桜が空を埋め尽くす。
嫌な臭いが鼻をかすめれば、青い炎にさくらは包まれた。
周りの生徒達が叫びながら逃げ惑う。
「卒業おめでとう。迎えにきたぜ」
後ろから声をかけられ振り向けば荼毘が立っている。
「…言葉と行動が合ってないんだけど」
「そう言うなよ、青い炎で燃える桜も綺麗だろ?」
確かに…そう言ったら調子に乗るだろうから黙っておこう。
いつの間にか逃げ惑う生徒たちの姿もない。
きっとみんな消されてしまったのだろうか。
門まで行けば見慣れたみんなの姿に胸が締め付けられた。
パッと綺麗な花束を手から出したMr.に、増えたトゥワイスが私とトガちゃんを胴上げした。
手を繋いで喜ぶ私とトガちゃんに呆れるスピナ。
「そろそろ行くぞ」
弔くんがそう言って門に手をかけた。
ボロボロと崩れていき、破壊は校舎まで巻き込んだ。
「これでお前を縛るものは何も無いだろ…?ようこそ、俺たちの世界へ」
そう言って微笑んでくれるから
「迎えに来てくれてありがとう」
私も微笑んだ。
꙳ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ꙳
卒業式が終わり、体育館から降りる階段の手すりに手を掛ける。
下を覗き込めば、桜が咲き乱れ校庭を埋め尽くす。
飲み込まれそうな桜の海にクラりと目眩がする。
よろけた体を支えたのは爆豪だった。
「フラフラしてんなよ」
そのまま腕を引かれて歩けば
「ちょ、私みんなと写真撮りたい」
「あ?お前はこっちだろ」
連れていかれたのは私たちのクラス。
「お!きたきた!」瀬呂に
「おっせーって!」上鳴に
「ごめんな?どうしても今話しておきたくてさ」切島。
「卒業したら俺たちで事務所立ち上げるって言ったろ」
「う、そ…あれ冗談じゃなかったの!?」
「あ?俺は嘘なんか言わねぇよ」
「爆豪がさ、どうしても卒業してすぐがいいって。お前と俺らの5人でって聞かねぇんだもん」
呆れたように話す切島の頭を叩く爆豪は恥ずかしそうだ。
「私で…いいの?」
「あ!?お前みてぇな奴俺らしか相手できねーだろうが!何度も言わすなクソが!」
「かっちゃんの言う通〜り。お前じゃなきゃダメなんだって」
「ずっと俺らでやってきただろ?今更他のところなんか行かせねぇって!」
「うんうん、みんなもそう言ってるし、俺もそう思うよ?諦めるこったね」
泣いてるの見られたくなくて誤魔化すようにみんなに飛びついた。