夜の国の、小さな物語
夕焼け色だった空は、 少しずつ深い青へ変わっていきました。 月の塔の丸い窓から、 ルナは静かに外を眺めています。 遠くの森では、 葉っぱがさらりと揺れました。 花畑では、 花びらが少しずつ閉じ始めています。 ルナは窓を開けました。 涼しい夜風が、 ふわりと部屋へ入ってきます。 深く息を吸って、 小さく微笑みました。 「今日も、始めましょう。」 その声は、 夜の国へ静かに広がっていきます。