夜の国の、小さな物語
クラウは、 満足そうに空を見上げます。 そして、 小さく頷いて言いました。 「ふわり。」 その声に合わせるように、 雲は、 静かに流れ始めます。 森の上を。 湖の上を。 町の上を。 世界を包むように。 今夜も、 夜空の景色が出来上がりました。 クラウは、 最後にもう一度、 空を見渡します。 今日のお仕事も、 無事に終わりました。