夜の国の、小さな物語
夕暮れの空に、 細い風が吹きました。 夜の国の木々が、 さらさらと葉を揺らします。 風の通り道の小さな丘に、 フィオは立っていました。 手には、 小さなランタン。 風に揺れるたび、 中の明かりが、 ぽん、と小さく揺れます。 フィオは、 夜の国をぐるりと見渡しました。