夜の国の、小さな物語
風が通るたび、 さざ波が、 小さく広がっていきます。 湖のほとりでは、 草むらの小さな花が、 風に揺れていました。 フィオは、 花を起こさないように、 また少しだけ速度を落とします。 ふわ。 ふわ。 今度は、 とてもゆっくり。 湖にも。 花にも。 夜を届けます。