夜の国の、小さな物語
その花畑を、 フロルは歩いていました。 小さな籠を腕にかけ、 眠る準備ができた花を ひとつひとつ見て回ります。 花冠を整え、 葉っぱについた露を払い、 花のそばへ優しい香りを届けます。 フロルが通ったあとには、 眠りについた花だけが残っていきました。