今日は学校の講義が終わるのが早くて、ご飯でも食べて帰ろっかな、なんて思っていたときだった。


「良子ちゃ〜ん、今日もカワイイね!今からおにーさんと出かけたりしない?」
「やだよ、また奢らせるつもりなんでしょ」
「そ〜んなこと…あるけどぉ!」

私の肩に手をするりと回した、赤がよく似合ういつもニヤケ面の彼。
その手をピシャリと一発食らわせても彼は怯むことなく私を覗き込んだ。





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