俺の彼女はシャイガール。
生まれはジャッポーネで、そこは彼女のような謙虚…、俺たちみたいに大胆な行動はあまりしないらしい。
ボディタッチだけで恥ずかしそうに身を捩る年下の彼女に、しょうもなく溺れていた。溺愛というかすべてが愛おしくてたまらない。
彼女は俺の行動に嫌がる素振りをしないので、徐々にヒートアップしていくのを感じた。この間した道端でのキスはゆでダコみたいに真っ赤になっていたな。
でもこの日はいつもと違った。
部屋に入ると、彼女はソファーに腰掛けて雑誌を読んでいた。今日はいつになく生足が露出していて、直視した後思わず息を呑んでしまう。
俺は彼女の隣に腰を下ろして雑誌を覗く。
「何を見ているんだい?」
「あッ、見ないで!」
バッと雑誌を閉じるが、ちらりと見えた文字が脳裏にこびりついた。
まだ彼女とは肌を重ねていないし、全くもって清い関係を気付いている。(俺の頭のなかはいつも汚れているが)
雑誌の1ページには男女の身体関係についての体験談や質問などが書かれていた。
彼女がそれを真剣に読んでいた姿に、…タガが外れた。気が付けば俺は彼女を押し倒していた。
「…やッ」
「ハニー…」
「やだ、やだッ!」
足をばたつかせてこの場から逃れようとする彼女に対抗心が湧いた。いつもの俺だったら、彼女を尊重するのに、とにかく可笑しかったんだ。
「ベルナルド、やめ!」
「ぅ、ぐッ」
突然、脊髄を通って脳に痛みを伝えた。思わず股間を押さえる。そう、ばたつかせていた彼女の足が俺の股間を蹴ったのだった。
涙目で座り込んだ俺に、彼女は起き上がって心配そうに覗き込んだ。
「ご、ごめんね」
「いや……、俺が悪かったよ」
自分の息子を心配しつつ、俺は彼女に謝った。勢いで酷いことをしようとした報いなんだろう。今日もおあずけ、か。とため息をつきつつも、やっぱり彼女を大切にしたい気持ちが沸き上がった。のだった。
2010.05.22