ドッキリGP 都市伝説
向井「どーも! Snow Manでーす」
今日の撮影は少し変わってて、マネージャーさんやスタッフさんなしで、康二の住むマンションでカメラを回すとのこと。この人数で自撮りロケってなかなかないから楽しみ。
向井「すみません……」
マンションのロビーで康二が誰かとぶつかった。ドンッとけっこう強い音がしてよろめいてた。
深澤「あれ知り合い?」
向井「知り合いじゃない」
「大丈夫?」
向井「お、おおん。大丈夫大丈夫」
ラウール「マジ怖すぎて心臓やばい」
ピンポーンとインターホンが鳴り響く。こんな時間に誰……? さっくんと顔を見合わせて首を傾げる。近くにいた舘様がインターホンを見てくれた。
宮舘「警察が来たんだけど」
「「「え?」」」
佐久間「うるさすぎたかな?」
「苦情来ちゃった……?」
康二がインターホンに出ると警察官さんが話し始めた。
警察「すみません、五反田警察署のサトウと申します。ちょっとお伺いしたいことがありまして……お時間大丈夫でしょうか?」
向井「あ、はいー……」
そう言って康二はドアロックを解除した。え、大丈夫なの? ……何、怖い。
渡辺「お聞きしたいことがあるって」
深澤「普通来ないって」
宮舘「苦情だったらインターホンで言うじゃん」
「こんな時間に聞きたいことって何……?」
冷静に料理をする舘様にぎゅっと抱きつく。
宮舘「奏多、大丈夫?」
「大丈夫じゃない……」
数分後、ピンポンとまたインターホンが鳴った。
向井「はい」
警察「このマンションで男性が倒れてるのが発見されまして……。他殺の疑いもありまして……。ちょっとベランダ確認させても……?」
どうやらベランダから逃げたらしい。……普通、警察の人ってこんな風に入ってこないよね? ドラマとかだと、礼状とか……そういうの……取ってくるよね……?
宮舘「あの人怪しいよね」
「うん……」
こくこくと首を縦に振って頷く。康二にぶつかった人に少し似てる気がした。
少ししてベランダから帰ってきた警察官は「怪しい人物を見かけませんでしたか?」と私たちに問いかけてきた。……貴方が怪しいですとはさすがに言えないけど。
渡辺「……怪しいっていったらさっきの人じゃない?」
警察「お話聞かせてもらってもよろしいでしょうか?」
素直すぎる翔太くんの言葉に食いつく警察官。見た目の特徴をみんな次々言葉にしていく。……ねぇ、それ大丈夫なの? 舘様の後ろで警察官を訝しげに見つめる。
一通り話を聞いたら警察官はすんなりと帰っていった。
深澤「鍵閉めろ」
渡辺「窓も閉めて」
言われた通りに施錠する。もうなんかこうなったら舘様から離れられそうにない。
宮舘「俺、あの人似てると思うんだよね」
「ロビーで会った人、だよね……」
宮舘「そう」
深澤「てかあの場で言ったらダメだよ」
ふっかの言葉に頷く。もしかしたら殺されてたかもしれないし……。
宮舘「おまわりさんが家の中まで入ってくる?」
ラウール「家宅捜索とかじゃないと……」
「入ってこないよね……」
そんなふうに話してたら急にテレビ画面が切り替わった。
『ここでニュース速報です』
殺人事件があって犯人が逃走しているとのこと。五反田 目黒川沿いって……ここ康二のマンションじゃん……。
佐久間「制服と警棒持って逃走だって」
ラウール「こわっ」
すると、康二のもとへマネージャーさんから電話が入った。報道部からさっきの事件の容疑者の写真が手に入ったって。え、見たくない。怖い……。
深澤「きた?」
ラウール「完全にアウトだよ」
佐久間「確定だわ」
写真を見て、皆が口々にそう呟く。私はと言うと舘様にしがみついたまま目を瞑っていた。だって見たくないんだもん……。
またインターホンが鳴る。だけど誰も出ようとしない。そしたら立て続けに数回、またインターホンが鳴らされた。
「こっち来る気……?」
渡辺「もうやだ……」
警察「開けてもらえないならこちらから行きますけど」
そう言って警察官は姿を消した。ねえ絶対上ってきてるじゃん。皆急いで玄関の鍵を確認に行く。そして気付いた。この家、ドアロック用のチェーンがない……。
渡辺「内見した? ちゃんと」
キレ気味の翔太くん。欠陥住宅だよここ……。
とにかく身を守るためのものを探して、舘様と一緒にドアを抑える。
向井「みんな来て、みんな引っ張って」
7人がかりでドアを引っ張る。さすがにこれじゃ開きはしない。
宮舘「逃げたかも……」
冷静にドアスコープを覗く舘様。
「ほんと?」
宮舘「うん。まだ安心は出来ないけど」
もう泣きそうなんだけど……。ぎゅっとまた舘様にくっつけば、よしよしと頭を撫でられた。
また皆で作戦会議。そう思ってリビングへ向かえば、少ししてクローゼットから何かが飛び出してきた。
「「「うわあ!!!」」」
なに、なにこわい。飛び出してきたのは警察官で……。彼は自分が持っていたがリモコンを操作し出した。すると、テレビにはヒロミさんが映し出された。
ヒロミ「ドッキリGPでした」
その一言に腰が抜けた。舘様の足元にすとんと座り込んだ私。後から入ってきた照くん、目黒、阿部ちゃんの3人は警察の格好をしていて「ドッキリ大成功〜!」なんて笑顔で言ってきて……。
目黒「奏多くん大丈夫?」
「大丈夫じゃない……」
目黒「立てる?」
「立てない……」
脇の下に手を突っ込まれひょいと立たせられる。最早目黒にだっこされた状態で撮影を終えた。
「……今日寝れるかな」
目黒「そんな怖かった?」
「怖かった……」
よしよしと皆から頭を撫でられ、家へと帰った。でもやっぱりロケの怖さが後を引いていて、グループラインで通話を始めたら、数十分としないうちにさっくんとふっかが駆けつけてくれて、その日は3人でゲームしまくってから寝た。