愛してほしいだけ
目黒「ねえ、市華って誰推しなの?」
「え? 珍しいね、蓮くんがそんなこと聞くの」
ソファでふたり、微睡む中でぽつりと呟く。彼女は不思議そうに俺を見つめて、くたりと微笑んだ。
目黒「聞いたことなかったなあって思って」
「蓮くんって、言いたいけど……」
目黒「違うの?」
「箱推し、です」
目黒「ふは、そっか。箱推しかあ」
そう言って彼女を見つめる。たしかにSnow Manってかっこいいし魅力的なグループだって思う。そこは揺るぎないものだと思うけど、でも、やっぱり……。
目黒「ねえ、市華」
「ん?」
目黒「俺だけ見て」
「んふふ、可愛い」
ちゅっ、と触れるだけのキスが落とされる。そんなんじゃ足りない。後頭部を抑えて、逃さないように唇を奪う。
目黒「逃がさないから」
「れん、くん……っ」
目黒「そんな可愛い顔してもダメ」
ふつふつと沸いた嫉妬心を口内で絡めて溶かして隠す。必死に俺を追う市華が可愛くて堪らなくなる。こんな姿見れるのも俺だけっていう独占欲が見え隠れした。
眉を下げて、蕩けた顔をした市華がふにゃりと笑って俺を見た。
目黒「市華?」
「ずるいよ、蓮くん」
そう言って俺に体を預けて首に絡みつく。どう考えてもずるいのは市華の方。ずるいくらい可愛くて愛おしくて、掬いきれないくらいの愛が溢れてくる。
目黒「ベッド行こ」
「……ぎゅうってして」
目黒「ん、離さない」
軽く頬にキスをして彼女を抱き上げる。どうしようもないくらい市華が好きだから、市華が同じくらい俺のことを好きでいてくれたらってちょっとずつわがままになっていくんだ。