ぴったりと合わさって
今日は俺の方が帰りが早かった。風呂の準備して、晩御飯もたまには用意してみて、市華の帰りを待つ。
「ただいま」
目黒「おかえり。風呂沸いてる」
「蓮くんは? もう入った?」
目黒「まだ。一緒に入ろ」
「ふふ、待ってね、支度する」
市華が先に入って後から俺が入る。恥ずかしいからって2人で入る時は乳白色の入浴剤入れるんだよね。市華を後ろから抱きしめるようにして湯船に浸かる。ちょっとだけお湯が溢れてタイルに流れた。
目黒「はー……」
「温かいね」
目黒「うん。あのさあ」
「うん?」
目黒「俺たちが出会った時のことって覚えてる?」
「覚えてるよ。すれ違っただけなのに、急に連絡先教えてください! って言ってきたよね」
目黒「そう。今日その話になって」
「メンバーさんと?」
目黒「うん」
彼女の首に顔を埋めて、ぎゅうっと強めに抱きしめてみる。「あの時は、イケメンなのに変な人だなぁって思ってたよ」って市華は笑った。
目黒「変って。……まあ、変か」
「びっくりしたよ。2回目に会った時もびっくりしたし」
目黒「俺は運命だと思った」
「ふふ、そうだったのかも」
照れ笑いを浮かべる市華の頬に触れて「熱くなってきた?」なんて呟く。「ん」と小さく頷く彼女を撫でて俺が先に風呂を出る。
しばらくして市華が上がってきたら、ご飯を食べて2人で片付けて、ベッドへと誘う。
「お風呂でしてたのの、続きなんだけど……、私、蓮くんと出会えて幸せ」
目黒「俺も。猛アタックしてよかった」
「凄かったよね。連絡もたくさんしてくれて」
目黒「俺の事忘れないでほしかったし」
「忘れるわけないでしょ」
目黒「2回目あった時は忘れてたじゃん」
「あれは……! 本気にしてると思ってなかったもん」
目黒「ずっと本気だったよ。今も本気。本気で俺だけのものにしたいって思ってる」
幸せそうに笑みを浮かべる市華に唇を重ねる。言葉以上に伝わる何かがあればいいなと思って。もちろん言葉にもするけど、言葉にしすぎて軽くなるのも嫌だから。