黎「今回の企画! 未成年の主張ー!」
「たいこー以外成人してるよ?」
黎「伊織ちゃん、それ言っちゃダメ」
きゅって口を噤んでたら、れーあにほっぺたびよーんってされた。いひゃいんだけど……!
最初のお題は『メンバーへの苦情』だって。苦情……、苦情……?
なんだろ、何がいいかな。皆がさらさら書いてく中で最近あったメンバーとの思い出を振り返る。あ、これにしよう。
「ぴゃ、そと寒い……!」
克樹「なんか降ってきてるしね」
傘をさして外で待機。寒いからちゃんとコートも着てね。主張する人が教室にスタンバイするまでぷるぷる震えて待ってた。
黎「おかず返せー!」
琳寧「いおちゃんと嶺亜さんにあげたもん!」
「えっ、あれそうだったの!?」
黎「嶺亜も伊織ちゃんも返せー!」
「ごめんなさーーい!!」
嶺亜「あははっ! ごめーん!」
何人か主張を終えたあたりでふと気付く。「意外と自分の引けるんだねぇ」とこぼせば、こんぴが「それな」と小さく返してくれた。このままだとれーあとこんぴ以外自分の書いたもの話す感じになるよね。
……あ、私も自分のだ。ふふっ。
「7 MEN 侍ー! 雨宮伊織ー! メンバーに苦情がありまーす!」
「「「なーーにーーー!!!」」」
「れーーくーん!」
黎「え、俺?」
「大学で会ってもー! 無視しないでくださーい!」
嶺亜「え、無視してんの? 矢花が? 伊織を?」
大光「ありえないんだけど」
黎「してるつもりないですー!」
「学校のー! 女の子のお友達とー! 一緒の時ー! 露骨に避けられてまーす!」
黎「あ、やってるわ」
克樹「やってんじゃん」
黎「あの陽キャな女の子のたちの中にはいけませーん!!!」
琳寧「陽キャな女の子たち」
「さみしーでーす!」
嶺亜「あははっ、かわいい」
下に戻っていったら、れーくんが「いやほんとごめん」って謝ってくれた。
「じゃあ今度からは無視しないでね!」
黎「や、それは、あの、善処します……!」
次のお題は『メンバーへの感謝』というもの。みんなを見下ろして、お腹から声を出して、想いを紡ぐ。
「れーあ! りんねー! かつきー! こんぴー! たいこー! れーくーん! みんなと出会えて! 7 MEN 侍になれて! 本当に幸せでーす! これからもっと! もっと!! みんなで幸せになろうねー! 大好き!!!」
「「俺も好きー!!」」
琳寧「琳寧もー!!!」
あはは、泣きそう。嬉しくて、幸せで、心の奥までぽかぽかしてきた。こんな言葉じゃ全然足りなくて、私を大切にしてくれてるみんなに、もっとありがとうを伝えたくて、どうしたらそれが出来るのかなって。いろいろ考えてでも、上手く言葉が出てこない。
「愛してるよー!!!」
そう伝えて走って彼らの元へ向かう。そこが私の居場所だから。6人が待つ場所はどこであっても、私にとって大切な場所。そこがどんなに寒くても、辛くてもね。
たいこーの主張が終わって、スタッフさんからOKが出た瞬間、みんな一斉に走り出して教室へ向かう。れーあとりんねが私の手を引いて、かつきが私の背中を押して、転がり込むように教室に入ってみんなで暖房の前に集まった。
「あったかいね」
黎「外が寒すぎよ」
「それもだけど」
大輝「何?」
「みんなといるとあったかい」
嶺亜「暑苦しいの間違いじゃない?」
大光「てかお前泣いてたろ」
「泣いてないよ!?」
琳寧「いおちゃん泣いてたの!?」
「泣いてないよ! 泣きそうだっただけ」
克樹「泣きそうになるほど寒かった?」
「ん、んー。違うけど、でも、それでいいや」
黎「よくないでしょ」
嶺亜「ま、伊織が言いたいことなんてなんとなくわかるんだけど」
よしよしと私の頭を撫でながら、れーあがぎゅってしてくれて、次にりんねがぎゅってしてくれて、かつきもれーくんも、こんぴもしてくれて、最後はみんなまとめてたいこーがぎゅうってしてくれた。ほんと、あったかいね。大好きで大好きで仕方ないや。