スノタッチチャレンジ
佐久間「おっちー」
「おつかれー」
いつもだったら私の隣に陣取るはずのさっくんが何故か今日は向かいに座る。なんでだろ。
岩本「おはよ」
「おはよー」
次に照くんがやってきて私の隣に腰掛けた。肩が触れる。次の瞬間、照くんの手が私の耳に触れた。
「ん、どうしたの?」
岩本「んふふ」
「くすぐったい」
佐久間「はい! 終了終了! スノタッチチャレンジ成功ってことで!!」
「え?」
岩本「バラすなよ〜!」
そう言いながらもくしゃくしゃと笑ってる照くん。しかも、私の耳から手が離れない。
「もうよくない? 離して」
岩本「やだ。超触り心地いいもん」
佐久間「わ! ふにふに〜!」
「さっくんまで」
いつの間にかさっくんも真横に来ていて、私の耳を触ってた。逃げられないんだけど……。くすぐったいし、ほんと、誰か助けて……。
この後、舘様が来るまでずっとニコイチに挟まれたままだった。
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目黒「楽しそうだね」
「うん。今からラウールに、スノタッチチャレンジしてきます……!」
目黒「どこ触んの?」
「ほっぺ」
目黒「俺代わろうか、ラウールと」
「それじゃすぐ失敗になるじゃん」
目黒「ふふ。んじゃ俺先座ってるね」
蓮がスマホを片手に先にラウールの前へ向かう。いいとこにポジション取りしてるのを見て、私もこっそりラウの背後に近寄る。
ふに、とその頬に触れるとラウールの肩がびくりと跳ねた。
ラウール「何!? 冷たっ!」
「ラウ温かい……」
ラウール「奏依ちゃん!? もー、手冷えすぎでしょ」
そう言ってラウールは私の手を握った。「温かくしないとダメだよ」ってぎゅうって握って離れてくれない。
蓮が「奏依ちょっと」って引っ張ってってくれて、ようやくラウールから離れて物陰に隠れる。
「スノタッチチャレンジ、成功ってことでいいんだよね?」
目黒「いいと思うよ」
「じゃあ成功!」
目黒「おめでとう」
ここで動画は終わり。くすくす笑いながらラウールのところへ戻ると「なんで僕だけ仲間外れなの!」って拗ねてた。可愛いなぁ、ほんと。
「ごめんごめん」
ラウール「許さないよ! 奏依ちゃん今日ずっと僕と手繋いでてね!」
目黒「おい」
「いいよ? ラウ温かいし」
ラウール「やったー!」
最強の子供体温を手に入れた私は無敵かもしれない。
雑誌の撮影もラウールとペアだったから仲良しな感じで撮れたし取材もラウールと受けた。
記者「仲良しなんですね、おふたり」
ラウール「はい!」
「今日は特にですね」
ラウール「僕的には毎日でもいいですけど」
佐久間「ダメに決まってんだろー!」
そんな他愛もない会話をしつつ取材に答えた。結局ラウは帰るまでずっと私と手を繋いだままだった。