Snow Man LIVE TOUR2019A


コンサート後、LINEを見れば『楽屋来てもいいよー! 友達も一緒に(^^)』と大介くんから連絡があった。それを柚月に伝えれば「いや、いい。この一線越えたら死ぬ」なんて言うから断りを入れてマネージャーさんに迎えに来てもらって2人で帰った。

柚月「美彩は行っても良かったんだよ」
「でも、柚月、今日家泊まってくでしょ……?」
柚月「あ……、うん」
「じゃあ1人にはできないよ」
柚月「……ありがと」
マネージャー「あ、そういえばTwitterに出てたよ、美彩の名前」
「えっ」
マネージャー「佐久間さんからファンサ貰ったんだって?」
「わ、えっ、凄い! 本当に!?」
マネージャー「終わってすぐに流れてきてたよ」
柚月「あ。私もフォロワーから佐倉美彩と知り合いなの? ってDMきてる」
「えっ……」
マネージャー「黙っててねー」
柚月「もちろんでーす。どうなるかなんとなく想像つくんで」

からから笑いながらマネージャーさんと柚月はハイタッチした。意外とこの2人も仲が良い。

マネージャー「はい、着いたよ」
「ありがとうございます!」
柚月「ありがとうございます!」
マネージャー「明日の仕事夜からだけどあんまり夜更かししないようにね。柚月ちゃんもよろしくね」
柚月「了解です。おやすみなさい」
「おやすみなさい、遅くまで本当にありがとうございます……!」
マネージャー「いいよいいよ。おやすみ」

車が走り出すのを見送りマンションへ入る。柚月がシャワーを浴びてる間に明日の仕事を確認しておく。

柚月「お風呂ありがとー」
「うん、私も入ってくるね。眠かったら適当に寝てていいから」
柚月「りょーかい」

シャワーを浴びている最中、今日の大介くんが何度も頭の中でリピートされて離れなかった。俺だけ見てろよって、言われなくても大介くんにばかり目がいってしまうのに。どうしようもなく嬉しくて頬が緩んでしまう。


パジャマに着替えてリビングへと向かえば、カーテンの傍でしゃがみこむ柚月と、床に胡座をかく大介くんがいて、思わず首を傾げた。

佐久間「あ! 美彩!」
「大介くん、どうしたの?」
佐久間「会いたくなって来ちゃった」
「それはいいけど……、柚月はどうしたの?」
柚月「生のさっくんが眩しすぎて距離とってる」
佐久間「んはは、俺来た時からずっとあんな感じなんだよね。俺おじゃま? これからふたりで女子会?」
「んー……うん。そうなの」
佐久間「んじゃ、俺退散しよっかな。美彩の顔見れたし」

そう言ってさっと立ち上がり玄関へ向かう大介くんを見送りに私も玄関へ向かう。

佐久間「今日、美彩がいてすっげーびっくりした」
「ごめんね、内緒にしてて」
佐久間「んーん。俺の方こそごめん。SNSで名前出ちゃってる」
「それは全然。大丈夫だから」
佐久間「そっか。……あんね、俺、1個だけちょっと思ったことあって」
「……なに?」
佐久間「……次は、佐久間さんのうちわ、振ってほしいなぁ、って。今日は、照だったじゃん?」
「……あ」
佐久間「お友達が照のこと好きなのは分かんだけど、ちょっと嫉妬した。それで、俺だけ見てろなんて言っちゃったし」
「ごめん。でもちゃんと大介くんのこと見てたよ?」
佐久間「本当?」
「本当」
佐久間「んじゃあ、よし!」

しゅんとした顔からいつものにっこり笑顔にかわった佐久間くんは、私の頬に手を添え唇を寄せる。触れるだけの口付けはいつもより少し長め。

佐久間「エネルギーチャージ完了! 明日からも頑張りまぁす!」
「ふふっ、頑張ってね」
佐久間「うん! ……んでね、佐久間さん、なんとここにチケットを用意してあるんでやんす……! オーラス、来てくれる?」

少し戸惑いつつも、私は二つ返事でそれを受け取った。大介くんはぱぁって明るい顔をして「次は俺のうちわ持っててね! 絶対見つけるから」と囁いた。

佐久間「んじゃ、おやすみぃ〜!」

ちゅっ、と触れるだけのキスを落として彼は部屋を後にした。ぽっと熱を帯びる頬をなんとか冷ましてからリビングへ戻るも、一部始終こっそり見ていた柚月には生暖かい目で見られた。2人分のチケットの1枚を彼女に渡せば「死ぬ気で有給もぎ取ってくる」と笑っていた。そして「さっくんの為のファンサうちわ、作ろっか。私もひーくんの作るわ」とやる気を見せていた。