きみはペット?
佐久間「ただいまー」
何気ない調子で美彩の家へお邪魔する。もう半分くらい俺ん家みたいな感じで使ってるんだけど、まだここは美彩の家。
佐久間「美彩?」
……あれ? いつもだったら「おかえり」って可愛い声が聞こえてくるのに。いない? え、でも靴あるし。寝てんのかなぁ。
首傾げながらリビングへ行ったらちゃんと彼女がいて。目は瞑ってるけどなんかずっとぱたぱたしてて可愛い。「美彩ー?」って後ろから声掛けたら「えっ?」と小さく声が漏れて、ぱっと後ろを見て、目をぱちくりさせてた。
「大介くん……! おかえりぃ」
佐久間「ただいまぁ。何してたの?」
「え、あ、えへへ」
佐久間「んー? 俺に言えないこと?」
「……これ、です」
恥ずかしそうに彼女が見せたのはミュージックアプリで。Snow Manのハロハロのボイスドラマが再生されていた。
「大介くんのところ、聴いてたから、名前呼ばれてびっくりしちゃった」
照れくさそうに話す美彩に胸がきゅうんってした。可愛すぎない? さすが俺の嫁!
佐久間「んへへ。美彩、俺の飼い主になってくれる?」
「やっ」
佐久間「うはは可愛い! じゃなくて、んぇえ、何でだよぉー!」
「だって……、大介くんは私の、彼氏、でしょ……?」
佐久間「んふふ、うん!」
「だから、その、飼い主には、なれない……かなぁ……」
困った顔をして笑う美彩。間髪入れずに抱きつく俺。
佐久間「美彩は俺の彼女! てか嫁! んもう、超可愛い!」
「ふふ、好き?」
佐久間「好き!」
「あははっ、ボイスドラマで聞いたまんまっ」
佐久間「全体的に、マジで良い! 好き! ってやつね! あれねぇ、美彩のこと思い出しながら録ったんだ〜」
「えっ、そうなの?」
佐久間「そりゃそうよ! 俺のハニーは美彩だけだかんね。美彩とご飯作ってるときのこと想像してー、んふふふっ」
「大介くん」
佐久間「んー?」
なぁに、と口を開く前に唇が塞がれる。ちゅって可愛いやつ。「可愛い」って、これは美彩が言った言葉。俺の台詞なんだけどなぁ。今度は俺からキスをして「可愛い」って呟いた。お互い顔を見合わせてくすくす笑って、んでまたどちらともなくキスをした。……これ以上ない幸せに満ち溢れてるって感じで堪んない。大好きっ。