お菓子よりも甘い夜
SNSって見てたらあっという間に時間経つよねぇ。TwitterのTLをシャーッと流し見してると、ある画像に目が止まった。
佐久間「ええ!?」
阿部「わ、何?」
岩本「佐久間うるさい」
渡辺「何、急に」
いやだってびっくりするでしょ。だって、だって……。
佐久間「嫁が嫁のコスプレしてる……」
渡辺「は?」
佐久間「美彩が俺の嫁の水野愛ちゃんのコスプレしてる!!! うわ超可愛い!!!! やば!!!!」
阿部「あ、今日ハロウィンだから?」
佐久間「え、てかこれ俺のじゃない……」
阿部「俺のじゃないって何」
佐久間「や、俺が持ってるサイズのと違うなーって。俺のはほら俺サイズだからさ。美彩が着るとちょっとダボッとすんだよね」
岩本「待って? え、佐久間このコスプレ衣装持ってんの?」
佐久間「持ってる。佐賀行った時に着たやつ買い取った!」
渡辺「まじかお前」
3人がドン引いてるなんて露知らず、画像を保存して美彩にすぐLINEをする。今日は美彩んち直行でお泊まり決定だな! 明日も仕事だけど!!
相変わらず収録は押した。でもてっぺんを回る前に終わった。んで、すぐに美彩んちに向かった。
佐久間「美彩ー! ただいまー!」
「大介くん? おかえりー」
佐久間「えぇ!? もう愛ちゃんやってないの!?」
「え? ……あ、あれかぁ。ふふ、さすがにもうね。どうだった?」
佐久間「めっちゃ可愛かった!! さすが俺の嫁!」
「それ、どっちの事褒めてる?」
佐久間「どっちも!」
「じゃあ、いっかぁ、ふふ」
ぎゅうって美彩の方から抱きしめてくれて嬉しくなって俺もぎゅうってする。
佐久間「あの服さぁ、買ったの?」
「……うん、買った」
佐久間「俺のため?」
「ふふ、内緒っ」
佐久間「んぇー! 教えてよぉ!」
「やっ!」
佐久間「んはは! 大河じゃん! 可愛いー!」
きゃっきゃと戯れてながらそっと美彩を押し倒す。
「大介くん……?」
佐久間「にゃはは。トリックオアトリート! お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞぉ?」
「お菓子、持ってないや」
いたずらして、と言う代わりに美彩は目を瞑る。彼女の柔らかい唇を奪い、何度もキスを落とす。
今晩が永遠になればいいのに。そんなふうに思いながら、彼女に「いい?」と尋ねた。恥ずかしがりながらも、小さく首を縦に振る彼女に「愛してる」と意味を込めた口付けを落として、俺らはハロウィンの夜に溶けていった。