俺だけ
佐久間「美彩〜、何してんの〜?」
なんか一生懸命スマホを見て俺に構ってくれない美彩。ぎゅうって後ろから抱きついて、肩に顎を乗せて、ほっぺにちゅうってして、彼女のスマホを覗き込む。
え、これって……。
佐久間「康二のブログ?」
「ん、ふふ。そー。ブログ、読み返してた」
嬉しそうな顔でそう話す美彩。なんだか胸にもやもやが募る。康二のじゃなくて、俺のブログ、読んでほしいなって、そんなこと思って。
「向井さんのブログって、なんだか個人宛のメールみたいで素敵だね」
佐久間「んー」
「岩本さんのブログも読みやすいし、阿部さんのブログは癒されるし」
佐久間「んにゃっす」
彼女を抱きしめる腕の力が少しだけ強くなる。ぐりぐりと首に頭を埋めて生返事をする。
「……大介くん?」
優しい声が耳を撫でる。俺の手に彼女の手が重なって、するりと滑った。俺の腕の中でもぞもぞと動く彼女。少しだけ手を緩めれば、向かい合うように座り直した。
「あのね」
ぽつりと美彩が言葉をこぼす。
「私がメンバーさんのブログ読み返してるの、なーんでだっ」
佐久間「えっ」
突然のクイズに顔をあげる。鼻先だけのキスをして、じっと見つめ合う。くたりと笑う美彩とその意図が読めずきょとんとする俺。
「ふふ」
佐久間「……なんで?」
「んふふ」
ぎゅうって俺のこと抱きしめるから俺も彼女の背中に腕を回す。
「Snow Manさんが好きってのもあるけど……」
佐久間「うん」
「メンバーさんが、大介くんのこと話してたり、写真載せてたりしてないかなぁって、気になっちゃって……」
佐久間「んぇ?」
「ふふ、恥ずかしくなってきた。ちゃんと大介くんのブログも見てるよ? スーツ、凄く似合ってた」
佐久間「んふふふ、美彩照れてる?」
「大介くんこそ。顔赤いよ」
んねぇ、俺の嫁超可愛くない? 見つめ合って、ちゅっ、ちゅうって、何回もキスして笑って。
佐久間「さっきちょっと康二に嫉妬した」
「ん、ふふ。そーかなって思った」
ちゅっ、って美彩の方からキスされて、嬉しくなって今度は俺から美彩の唇を奪った。やば、止めらんないかも。
佐久間「あとでかっこいい佐久間さんの写真、いっぱい見てくれる?」
「……今じゃないの?」
佐久間「ん。今は俺に美彩の可愛いとこ、いっぱい見せて?」
くたりと笑う俺の顔が美彩の瞳に反射する。そのままずっと俺だけ見ててほしいなぁ、なんて。