Snow ManLIVE TOUR2021in新潟A


全力で走り回る大介くんを目で追う。ぴょんぴょんしてずっと笑顔で……、アイドルしてる彼の楽しそうな姿は永遠に見てられるし私まで幸せになる。
刹那、ずっと目で追っていた彼とぱちりと目が合った。うるさいくらいに心臓が高鳴る。汗が滲む額も無防備な胸元も好きすぎて苦しい。そんな私の思いを知ってか知らずか、彼は静かに笑ってそのまま歩いていった。

佐久間「新潟に住んでる人ー? あ、じゃあ逆に新潟以外から来た人ー?」
阿部「逆が広いよ!」

MCが始まって少しして、大介くんは話しながら歩き出した。そして気付けば彼は私の目の前まで来て、しゃがみ込んだ。

佐久間「ところでさぁ……。美彩、今日、超可愛い格好してんねぇ。んふふ、佐久間さんびっくりしちゃった」

キャー! と沸き上がる悲鳴。言葉を失った私は目を点にして彼を見つめた。

深澤「MC中に何してんの」
渡辺「惚気やば」
ラウール「皆さんあそこにリア充がいますよー」
向井「さっくん、俺がおんのに……!」

恥ずかしくて大介くんのうちわで顔を隠せば「かぁいい」って彼は笑っていた。そしてくしゃと私の髪に触れて皆の元へと戻っていく。
全身が凄く熱くて、耳まで真っ赤に染まってしまう。隣にいた柚月が「凄すぎ」と小さく呟く声だけがはっきりと耳に入ってきた。


***


コンサート後、帰ろうとしている私と柚月はスタッフさんに呼び止められてどこかへと連れられた。

柚月「ねえ、私来て大丈夫なの?」
「分かんない……」

私だっていていいのか分からない。というかこのコンサートには無関係の人間だからいる方がおかしいような気がする。
スタッフさんがドアをノックするとコンサート終わりなのに元気な声が聞こえてきて、中から大介くんが飛び出してきた。

佐久間「美彩!」

ぎゅうって私を抱きしめてキスしそうな勢いに「待って」と手で制止する。

「……他の人が、見てるから」
佐久間「あ。にゃはは、じゃあ帰ったらね」

私の手をとって自身の頬に擦り付ける彼。子犬みたいで可愛くて、今度は私の方がキスしたくなって困っちゃう。

岩本「立ち話もあれだし、中入って。佐久間のことは気にしなくていいから」

そう言って岩本さんは柚月を中に招き入れていた。「照ひどい!」と大介くんと私も二人の後を追って控え室へと入った。

佐久間「んねぇ、写真撮ろ? 今日、佐久間さんのメンカラ意識してるでしょ?」
向井「撮ろか?」
佐久間「お! お願い!」

向井さんに写真を撮ってもらって、横浜のときみたいに後日大介くん経由で写真を貰うことになった。
改めて私の格好を見て、大介くんは「可愛い」と呟く。ずっと私の手を握ったまま「あのねぇ」と話し始めた。

佐久間「最初、美彩見つけたとき、佐久間担の子だ〜って思ったんだけど、でもよく見たら、あれ? 美彩じゃね? ってなったの。そしたら本当に美彩だった」

ふにゃふにゃの笑顔に絆されて私も笑った。泣きそうなくらい幸せで、ぎゅっと彼の手を強く握った。

佐久間「クリスマスに美彩と居れるとか超奇跡」
「ふふ、大袈裟だよ」
佐久間「明日も来てくれる?」
「ごめん、明日はお仕事なんだ」
佐久間「そうなんだ。んじゃ、明後日の朝、帰るから、美彩んち行ってもいい?」
「うん。待ってるね」

二人見つめて笑いあって子供みたいに指切りをした。
マネージャーさんに迎えに来てもらってホテルまで帰って柚月とふたり、興奮冷めあらぬまま布団に潜り込んだ。ぽつりぽつりと溢れる言葉に今日一日の濃厚な思い出が詰まっていて、凄く幸せで顔が綻んだ。