はじめまして
佐久間「えーと、改めて、宮田くん。俺の彼女の美彩です」
「佐倉美彩です、よろしくお願いします……!」
宮田「宮田俊哉です、はじめまして! あのー、お噂はかねがね……」
お互いにぺこぺこと頭を下げてしまう。私も緊張してるけど、宮田さんも緊張されてるのかな……。「大介くんと話す感じでお話いただいて、大丈夫なので……!」と告げると、大介くんも「そーですよ! もっとフランクで大丈夫です!」と言葉を続けた。宮田さんは「本当?」と言い、ひと口お水を口に含んでから私を見た。
宮田「いやぁ、でも俺も緊張しててさー。佐久間から同棲の話聞いた時、色んな意味でまじで!? って思ったし」
佐久間「どんな意味ですか!」
宮田「いや、あの佐倉美彩さんと同棲すんの? 超有名人じゃん、佐久間やべー! ってのと、同棲したら佐久間のオタ部屋どうなんだろとか、なかなか飯食いに行くのも難しいのかなーとか、まぁいろいろ」
聞きながら思わず、ふと笑ってしまう。大介くん、凄く大切にしてもらってるんだなぁとか、優しい先輩だ……! とか、宮田さんの声音や表情から大介くんへの思いが伝わってきて、なんだか私の方が嬉しくなる。
佐久間「飯は行きましょうよ!?」
宮田「だって悪いでしょ、佐倉さんに」
ちら、と私の方を見る宮田さんにぶんぶんと首を振る。
「いえ、全然。私のことは気にしないでください」
宮田「え、いいの?」
「はい! 宮田さんと会う時の大介くん、凄く嬉しそうですし、それに宮田さん、この数分お話しただけでも、大介くんに聞いていた以上に素敵な方だなぁって伝わってきたので。」
宮田「ねえ、佐久間の彼女にしとくの勿体なさすぎない? 本当に佐久間でいいの?」
佐久間「ちょっとちょっと! それどういう意味ですか!」
「ふふ。大介くんがいいんです」
笑顔でそう伝えると、宮田さんは「うわ! 惚気られた〜! リア充〜!」と笑っていた。つられて、私と大介くんも笑う。
それから運ばれてきた料理に舌鼓を打ちながら、大介くんと宮田さんのオタク談義に耳を傾けた。