『マジで付き合う15分前』@
マネージャー「……というわけで、来春公開の映画なんだけど、佐久間にオファーが来てます」
佐久間「え? 俺? また声優の仕事さしてもらえんの?」
マネージャー「恋愛漫画の実写化なんだけど」
佐久間「えぇ!?」
驚いたのは俺だけじゃない。その場にいたメンバー全員が驚いてた。ラウやめめならまだしも俺が恋愛映画に出演するなんて、夢にも思ってなかった。
マネージャー「しかも主演」
「「「えぇ!?!?」」」
佐久間「うそっ!? マジぃ!?」
いやいやいや、なんで? 嬉しいけど、でも、他にもっと良い役者さんいっぱいいると思うんだけど……。マネージャーの話によると、作品はpixivコミックで話題の『マジで付き合う15分前』っていうもので。幼馴染から恋人にステップアップする、俺の大好物なキュンキュンする感じの漫画だった。それはすげー嬉しいんだけど、なおさら、なんで俺なのって、ちょっと思っちゃう。
マネージャー「ちなみに、ヒロインももう決まってるそうです」
ラウール「え、誰?」
マネージャー「佐倉美彩さんです」
深澤「えっ、あの佐倉美彩さん?」
向井「さっくんの彼女さんやん!」
阿部「ええっ、凄いことじゃん佐久間!」
佐久間「え……、ああ……、うん」
嬉しさより戸惑いが勝ってしまう。俺、こんな臆病だっけ。相手が美彩なのは救いかもしれないけど、でも、ちゃんとお芝居してる人と俺とは違う存在だから。足を引っ張ってしまうんじゃないかとか、そんな悪い想像が先に浮かんでしまう。マネージャーはそれだけ伝えて別仕事のスタッフさんたちに挨拶に言ってしまった。
ラウール「佐久間くんおめでとう!」
阿部「おめでとう」
佐久間「あ、うん……、あんがと……」
岩本「大丈夫だって、佐久間なら大丈夫」
向井「楽しみやな〜」
自分のことみたいにメンバーたちが喜んでくれるのを見ると、もっと頑張んなきゃって思えた。不安だけど、これで少しでもSnow Manのこと知る人が増えたらと、先のことを思い願う。美彩にもLINEで話したら『楽しみだね』ってるんるんしてるうさぎのスタンプ付きで返信が来た。楽しみ、うん、楽しみだ。緊張するけど、俺ならできる。大丈夫。ドキドキしながら美彩に返事した。