告白


岩本「茉白ちゃんが好き。……俺と、付き合ってください」

真剣な表情とストレートすぎる言葉に息を飲んだ。夢にも思っていなかったことが現実に起きて、胸がいっぱいになって涙がこぼれそうになった。泣いちゃダメだ。ぐっと堪えて、そして深呼吸してから、言葉を紡ぐ。ずっと、彼に隠していた私の想いを。

「……私、照くんに言ってないことが、あります」
岩本「何?」
「私、Snow Manの、ファンなんです」
岩本「え?」
「意図的にそのこと、隠してました。初めて照くんに会った日からずっと。夢みたいだと思いました。でも、現実だったから、この現実が、夢に変わらないように、墓場まで持っていく覚悟で、照くんにバレないようにしてました」

凄く嬉しいと喜ぶ私と、ファンと付き合わないでほしいと嘆く私がいて、お腹の中でぐちゃぐちゃになって苦しくなる。困り顔の私とは対照的に照くんは「そうなんだ」と笑った。

岩本「ちなみに誰担?」
「……照くん」
岩本「え、まじで? 佐久間とかじゃなくて?」
「佐久間さんは、なんか……こっち側の人って感じで親近感ありますけど、でも担当はずっと照くんです」
岩本「うわ、良かったぁ」

くしゃりと笑って、彼は私を見つめる。

岩本「それ聞けて安心した。あとは茉白ちゃんの気持ち次第かな。俺とは付き合いたくない?」

その質問には大きく首を横に振った。そんなわけない。そんなわけないけど、でも、私でいいのって不安になる。

岩本「俺のファンだからとか、そういうの関係なくて、俺はただ純粋にもう茉白ちゃんと友達じゃいられないなって思ったんだよね。誰にも取られたくない。笑った顔も泣いた顔も俺が見てたいし、これから起こるいろんなこと、ふたりで分かちあっていきたい」

気付けば視界は涙で滲んでいた。差し出された彼の手をとれば、勢いよく引き寄せられて彼の胸に収まる。

岩本「好きです」
「……私も、好き、大好きです」
岩本「んふ、超可愛い」

子供みたいにわんわん泣いてる私の髪を撫でてから顎を掬う。視線が交わり、時が止まった。呼吸が絡む数秒の後に唇が重なり、ふたりの刻が進み出した。