マリーゴールドのフレアスカート
昨日の夜の俺、何してくれとんねん。そんな思いに駆られながら目を覚ました。ほんで時計を見て愕然とした。はよ行って並ぼうって話しやったのに絶対無理。だいちゃんに電話したら「もう並んでる〜」って言ってて「俺の分も取っといてー!」なんて叫んでる始末。「じーこ先輩?」って横からみちゅの声が聞こえて、あ、ほんまにおんねんな、なんて嬉しさと申し訳なさが3:7くらいで頭が忙しい。急いで服着て家飛び出して、車でディズニーへと向かう。
向井「もうほんっっっまごめん! 遅れた!」
西畑「間に合ってるし大丈夫」
「おはよーございます、じーこ先輩」
向井「おはようさん。みちゅもほんまごめんな?」
「ほんとですよー。二人でいるだけなのにデートですかぁなんて聞かれるしめっちゃ気まずかったんですからね!」
向井「ごめんなぁ……」
西畑「気まずかったって、よう言うわ! デートしてるように見える? ってファンの子問い詰めとったやん」
「見えません! って断言されたよね」
けらけらと笑うみちゅを見て、ほっと胸をなでおろした。そんなんで、カップルに見えますって言われた日にはなんかもう、どうしていいか分からんやん。俺、除け者になるし……。
西畑「てか、2人なんか打ち合わせしてきたん?」
「「え?」」
西畑「服装、めっちゃいい感じで俺だけちゃうから」
「あ、ほんとだ。リンクコーデですね」
向井「わ、あ、めっちゃ恥ずい……。ごめんなぁ……」
「え、なんで謝るんですか?! 私、嬉しいですよ? あ、じーこ先輩は嫌でした?」
向井「いや! いやなわけない! 俺かて、嬉しいけどその……」
言葉尻がごにょごにょとなって消えていく。「2人の方が見た目はよっぽどカップルっぽい」なんて冗談を投げるだいちゃんの肩をぺちんと弱めに叩く。「暴力やー」ってちょけてるうちにあっという間に俺らの入場のタイミングとなった。