「あ、レオ先輩。お疲れさまです」
「んんん、なまえか。なんだ、こんな場所でなまえと遭遇するなんて、もしかしておまえ迷子か?」
「失礼ですね。凛月君探してたらこんな場所まで来ちゃって」
だから迷子じゃないです。と言うと興味が無いようにふーんとだけ言われた。なんだよ、聞いてきたのレオ先輩じゃん。
「先輩、凛月君見かけなかったですか?」
レオ先輩と私はなんだかんだで遭遇率が高いような気がする。でも正直なところ、レオ先輩より凛月君との遭遇率が上がってくれた方が私的にはとても嬉しい。凛月君の居場所も察知出来ないのは、私が避けられてるからだろうか。
「おまえ、いつもリッツの事探してるな」
「はぁ、まぁ…そうですね」
「こうも頻繁に探してるとなると、リッツに避けられてるか、リッツを回避する能力があるのか、単なる方向音痴か…。あ、どれが正解かは妄想するから言わなくていいぞ!!」
レオ先輩は人の傷口に塩を塗っていくのが得意なようで。正解なんて知らないし、できれば知りたくないし。確かにあんずちゃんにはよく血を頂戴ってねだってるのを見かけたりするけど、私は一回もねだられた事ないなとか思うけど、私は、やっぱり凛月君が好きだから、簡単に諦めつかないっていうか…。
「………。ほら日本にはいい諺があるだろ。押してダメなら引いてみろって、リッツはグイグイ来られると引いちゃうタイプだろ?だから一回距離を取ってみたらいいんじゃないか?」
妄想していたはずのレオ先輩が、何やらアドバイスをくれた。それもなんか名案のやつ。妄想してたからもう、私の事なんて眼中に無いと思ってた。
「…レオ先輩、手伝ってください!」
「ああ、もちろん!」
優しい恋の殺し方
(リッツには渡さない)
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NEVER LAND